書評ブログ

『修身のすすめ』から人生哲学を学ぶ

自然科学者が書いた「終身」の本があります。40年近い東京大学での研究や教育生活を通じて、つねにこの問題を考え続けてきたという竹内均さんが書いた、こちらの書を今日は紹介します。

 

 

竹内均『修身のすすめ』(講談社)

 

 

 

この本は、よい教師として、よい研究者としてあるためには、まずよい人間になり、よい家庭を営まなければならないことを痛感した著者が、あえて「修身」のすすめを書くことにしたものです。

 

 

現代の日本では「修身」を語ること自体が恥ずかしいこととされていますが、そうされていること自体が恥ずかしい、と著者は述べています。

 

 

この本の中で著者は、まず「善」であると考える「徳目」を選ぶ努力をしました。「善」についての同意がなければ、「修身」についての同意も得られないと考えたから、ということです。

 

 

 

そして古今東西の聖人や賢人の言ったことや書いたことに素直に耳を傾け、五ペアの徳目を選び出しました。それらの「徳目ペア」を軸として、本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.五人の聖者

 

2.人間の黄金律

 

3.勤倹・貯蓄のすすめ

 

4.正直・中庸のすすめ

 

5.感謝・報恩のすすめ

 

6.修身・斉家のすすめ

 

7.外柔内剛のすすめ

 

8.まとめ-徳目の順序

 

 

まず本書の冒頭で著者は、世界の宗教に触れて、その開祖の教えに注目しています。ユダヤ教、儒教、仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、神道などです。

 

 

ヒンズー教や神道は開祖をたどることができないことから、その他の宗教の開祖として、以下の5聖者を挙げています。

 

 

◆ モーセ

 

◆ 孔子

 

◆ 釈迦

 

◆ キリスト

 

◆ マホメット

 

 

そして「修身のすすめ」は、これら開祖の一生をたどることから始めています。

 

 

 

また最後のまとめの部分で、「徳目の順序」について、著者なりの考え方を提示しています。「まず勤勉、正直、感謝を実行せよ」と述べています。

 

 

そして、「次に斉家、中庸、外柔・内剛を実行せよ」というのが、竹内さんの考え方です。貯蓄は勤倹の結果としてできるもので、報恩は感謝に続いて行います。

 

 

以上が「修身」の内容であり、「修身を実行すれば必ずよい結果が得られる」としています。

 

 

あなたも本書をきっかけにして、「修身」を学んで実行してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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