「自分のリソースを活かして黄金の50代をつくる教科書」と銘打って、50歳からやっておきたいことを整理した書が出ました。
本日紹介したいのは、人事・組織戦略コンサルタントの麻野進さんが書いた、こちらの新刊書です。
麻野進『ポジティブな人生を送るために50歳からやっておきたい51のこと』(かんき出版)
この本は、50代という年代が周囲からどのような役割を期待され、どのような環境に置かれているのか、ということを今の時代に即して書かれた書です。
実は、これまでの「50代を論じる本」は、多くが70代以上といった世代の人によって書かれていて、著者が50代の頃は、概ねバブル経済がその余波が残っている時代でした。
会社を取り巻く環境はもちろん、妻や子供の意識もバブル期と現在では大きく違う、52歳の著者・麻野さんは言います。指導する部下の大半は草食系で、職場に「うつ」も多発しています。
人事コンサルタントのテーマは、「若手社員をどう育てるか」や「中高年社員をどう処遇しようか」といったことが増えている、と言います。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.50代は第2人生のスタート地点
2.惰性で過ごすと、その後の人生下り坂モードに突入する
3.50代のあなたに会社が期待していること
4.会社員の成功より、人生の成幸者になる
5.60歳になるまでマスターしたい7つのお作法
6.黄金の50代を築くために必要なこと
本書では、「50代は社会人になって30年間の間に積み上げてきた経験や人脈が最大値になっている」と言います。
さらに、「これまでプライベートの大半の時間を割いてきた家族サービスから解放され、お金についても他の年代に比べれば余裕が出てきている」ということです。
つまり50代は「人生の最初にして最後かも知れない黄金期」で、ここをどう過ごすかが極めて重要だ、というのが本書のメッセージです。
最後に、本書で提唱している「人生の成幸者」の定義を挙げておきます。「幸」という字の「成幸者」です。
1.好きなことをライフワークにしている人
2.「会社」から「自分」にシフトできた人
3.人事評価以外の評価軸を持っている人
4.戦わないで勝つ力を身に付けた人
5.年下の上司がいても縁の下の力持ちでいられる人
6.趣味に生きている人
7.若い友人がいて会話が弾む人
こうした様々なタイプの「成幸者」がいると著者は捉えていますが、総括して共通する言葉で言えば「自分の人生を生きている人」を「成幸者」と定義しています。
私が提唱する、「自分が主役の人生」と極めて近い概念だと思い、強い共感を覚えました。
あなたも本書を読んで、「黄金の50代とする」人生設計を改めて練り直し、「人生の成幸者」を目指してみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
では、今日もハッピーな1日を