本書はずばり、ＴＯＥＩＣテストの本試験１時間前でもスコアアップに直結する、短期決戦の特効薬とも言える 「ＴＯＥＩＣ対策本」 だ。
著者は、「英語工房」を名乗るチームで、ＴＯＥＩＣ有名講師の高橋基治、武藤克彦、早川幸治の各氏だ。本書には全部で５００のフレーズが収められているが、いずれもビジネスの現場で頻繁に使用される慣用句や表現などだ。
したがって、ＴＯＥＩＣ公開テストの本番で、リスニングあるいはリーディングの問題中に頻繁に登場する。結果として、問題が的中したという評判を呼び、ベストセラーになった。
私も実際に、この本を持ち歩いて試験本番直前に目を通したことが何度かあるが、確かに５００フレーズの中から、いくつも試験問題に登場する表現に出くわした。
本書にはＣＤも付属していて、発音やイントネーションなど、表現のニュアンスが確認できるのもいい。例文もよくこなれた、実戦で使われる表現が多く、役に立つ。
ＴＯＥＩＣテストの形式に合わせた構成で、リスニングのＰＡＲＴ１～４、リーディングのＰＡＲＴ５～７までに分かれ、途中に練習問題やコラムがはさまれていて、アクセントを付けている。
飽きずに最後まで目を通せる工夫もなされた名著だ。ＴＯＥＩＣスコアを短期間でアップさせたいビジネスパーソンには一押しの対策本と言えよう。
