書評ブログ

『渋谷で教える起業先生』で「起業のスキル」を勉強しよう!

今、投資家からも、大企業からも、起業家の争奪戦が繰り広げられている、と言われています。東大法学部卒業、リクルート出身の起業家が、渋谷で起業家を目指す大学生向けのビジネススクールを開講しました。

 

 

本日紹介するのは、起業先生が書いた、こちらの書です。

 

 

黒石健太郎『渋谷で教える起業先生』(毎日新聞出版)

 

 

 

 

この本は、大学生向けに「起業に踏み出していくためのステップ」を、ビジネススクールという形で、誰にでも活用できる体系化されたノウハウとして提供する事業を立ち上げた著者の、スクールの中味を公開したものです。

 

 

すでに開講1年半で200名を超えるスクール卒業生を出し、実際に起業していった若者も数多くいる、ということです。実際に起業に踏み出せた学生は、学生時代に何らかの起業による成功体験を持つ者が多いと言います。

 

 

また、そのキッカケは大学の文化祭での企画や協賛依頼など、真剣に収益化に取り組んだ成功体験がもとになっているケースが殆どだそうです。

 

 

 

起業家を目指す理由とは?

 

 

本書によれば、起業家を目指す理由・メリットは以下の5点になります。

 

 

1.「圧倒的な成長」が得られる

 

起業すれば、報酬も責任もダイレクトに自分自身にかかってくるため、「真剣さ」や「スピード感」が会社員やアルバイトとは全く次元が異なり、「圧倒的に成長する」ということです。

 

 

2.「起業家人脈」が得られる

 

ひとたび起業して社長になると、自分が会う人たちは原則として社長、経営者になります。会社員では同じ役職レベルの人同士で合うことになるので、起業すると同じ起業仲間やベンチャーキャピタル、銀行など人脈のレベルが一気に広がります。

 

 

3.夢を実現できる可能性が拡大する

 

会社に所属していると、会社が事業として行う範囲に限定された仕事となり、「自分の夢」の範囲が狭まります。起業すれば、すべての夢が実現できるわけではありませんが、その中からお客様の求めているもの(市場ニースのあるもの)は何でも実現できます。

 

 

4.収入の上振れ可能性がある

 

会社員としての収入は、最低250万円(生活保護レベル)、平均400万円、上限2000万円ということです。起業家になると、平均は不明ですが、最低250万円から最高は100億円(ソフトバンク孫会長など)ということで、上限が大幅に上振れる可能性があります。

 

 

5.経営者としてのスキル・キャリアが得られる

 

学生が就職活動をする場合は、志望する会社に応募して内定をもらって入社するルートしかありませんが、学生起業家なら自分の事業を行きたい会社に売却して、キャピタルゲインを得たうえに好きな仕事で就職先も確保する、という選択肢が出てきます。

 

 

 

本書は8部構成で充実の内容

 

 

本書は以下の8部構成から成り、起業を目指す人には充実の内容になっています。

 

 

1.「起業」は文化祭から

 

2.なぜ起業家を目指すのか

 

3.誰もが起業家になれる三つのステップ

 

4.さあ起業しよう!

 

5.若くして起業家になった人たち

 

6.杉村太蔵氏との対談~トイレ掃除から資産1億円を築いたセルフプロデュース力

 

7.先輩起業家・藤田晋氏、孫泰蔵氏からのメッセージ

 

8.私の起業日記

 

 

これらの情報は起業を目指す人にとっては知りたいことばかりです。ただ、日本では起業する人は少なく、国際的に見ても最も低い国のひとつです。

 

 

どのくらい起業率が低いかというと、3.7%です。米国が12.7%なので、その3分の1。隣りの韓国でも6.9%なので半分という水準です。要するに96.3%は起業しない人なのです。

 

 

学生で起業する人となると、わずか0.1%で、日本の99.9%の学生は起業しません。米国のIT産業の代表格であるアップル、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、ヤフーなど、いずれも学生中心とした若手起業家が生み出したことを考えると、日本は寂しい限りです。

 

 

本書はそうした著者の危機感から、学生向けビジネススクールが生まれ、その中味を公開するという動きに繋がったため書かれました。

 

 

起業に踏み切れない理由を、本書では以下の3点と分析しています。

 

 

1.自分ではできないと思っている人が多い

 

2.リアルな選択肢として捕らえている人がいない

 

3.まだやりたいことが見つからないと言っているひとが多い

 

 

自分の周囲を見回しても、まさにその通りだと言わざるをえません。鋭い分析です。

 

 

 

起業のための3ステップとは?

 

 

本書では、起業に踏み出すためのステップとして、以下の3つを提唱しています。

 

 

1.ラーメン代を稼ぐ(起業体験を積む) = Can (できること)

 

2.志を整理する = Will (やりたいこと)

 

3.小さく始めてみる = Should (周囲からの役割期待)

 

 

この「3つのステップ」は、著者が様々な先輩起業家の事例分析キャリア理論の研究を通じて発見したもの、ということです。

 

 

頭であれこれとビジネスモデル事業計画を考えているだけでなく、とにかく行動してみることが大切ということです。最初から上手くいくことは稀で、失敗の中からマーケットのニーズをつかんでビジネスを立ち上げていく、ということでしょう。

 

 

上記の「3つのステップ」の中で、とくに私の心に響いたのは、2番目に挙げられている「志を整理する」ということです。どういうことかと言うと、「ずっと事業が上手くいかなくて全然成功できなかったとしても、その目的のためであれば活動を続けることができる志」のことです。

 

 

そういう意味では、「好きなこと」を仕事にして起業することと、社会的なミッション、使命を明確にしておくことが、起業を成功に導く上では最も大切、と言えるでしょう。なかなか成功しないことが普通だからです。

 

 

本書の後半には、実際に起業した学生の具体的事例や、杉村太蔵、藤田晋、孫泰蔵といった成功した起業家からのメッセージも記されていて参考になります。詳しく知りたい方はぜひ本書を手にとってください。

 

 

 

あなたも本書によって、学生起業のためのビジネススクールで教えられている「起業に踏み出すためのエッセンス」を掴んで、わずか3.7%しかいない起業家の仲間入りをしませんか?

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

 

 

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