本書は、TOEICのスコア別およびパート別のベスト教材を、カリスマTOEIC講師の見立てにより調査・研究してランキングを発表したものだ。
何と言っても、多くの英語学習者が支持する人気教材が分かり、また効果の程も実践されたものなので、信頼性がある。また逆に、本番では絶対に出ない問題ばかりを集めたダメ本にも触れている。
まず最初に出てくるのが「この人の書いた本なら間違いない」という評価を受けているスゴイ著者8傑が紹介されている。以下が8名と、その代表的な著書教材だ。
1.神崎正哉 『新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990』 (講談社)
2.高橋基治 『TOEICテスト 正解のたねあかし』 (小学館)
3.TEX加藤 『新TOEIC TEST 入門特急 とれる600点』 (朝日新聞出版)
4.花田徹也 『TOEICテスト超リアル模試600問』 (コスモピア)
5.早川幸治 『TOEIC TEST スーパーコーチ』 (桐原書店)
6.ヒロ前田 『新TOEICテスト BEYOND990最上級問題+プロの極意』 (アルク)
7.森田鉄也 『TOEIC TEST ミニ模試トリプル10』 (スリーエーネットワーク)
8.ロバート・ヒルキ 『新TOEICテスト直前の技術』 (アルク)
いずれも負けず劣らずの精鋭TOEIC講師ばかりだ。私も8名とも、何冊かの著書は英語習得に活用させてもらったので、その凄さはよくわかる。
英語の通信教育講座で定評のあるアルク(現在はベネッセのグループ)で活躍した講師陣と、池袋にあるTOEIC専門学校の老舗で、生徒の質が最も高いと言われているエッセンス・イングリッシュスクールの講師陣が多い。
前者はロバート・ヒルキ氏やヒロ前田氏、後者は神崎氏、花田氏、早川氏らだ。いずれ機会があれば、ぜひ8名の著書とも紹介させていただいたいと思う。
本書では、その後にTOEICのパート別に定評のある教材が掲載され、さらに現在のTOEICスコア別に、レベルに応じた最適の教材が紹介されている。
数あるTOEIC教材の中で、何をどう選んだらいいかの羅針盤となる貴重なガイドと言えよう。英語力をアップさせたいビジネスパーソン、とくに短期間にTOEICスコアが求められている方に、道しるべとして本書を薦めたい。