面白い読み物として英語が学べる本が出ました。本日紹介したいのは、『頑張らない英語学習法』でユニークな英語習得を提唱している西澤ロイさんの、こちらの新刊文庫です。
西澤ロイ『英語は「カタカナ」から学びなさい!:読んでおもしろい勉強法』(知的生きかた文庫)
この本は、日本人になじみが深い「カタカナ英語」を切り口にして、「英語っておもしろい!」と、英語に苦手意識を持っている人に対して、「興味の突破口」にしようとして書かれた本です。
文庫本というスタイルでもあり、肩肘張らずに気軽に手にとって「読みもの」として目を通すことをお薦めします。
内容は、意外と「英語の本質」に迫るものがあって、単語や英文の理解にはとても力になります。日本語でも同じなのですが、言語を理解する時に、私たちは文脈から様々な類推を交えて文章を理解します。
その際に、単語の持つ「本来の意味」、著者はそれを「イメージ」と言っていますが、いわゆる「語源」の理解が欠かせません。
そうした「単語のイメージ」を理解するのに本書は最適です。学校で人気のある英語の教師や、予備校の有名人気講師が、よく実例を挙げて説明するのが本書で書かれている「単語のイメージ」です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「幅広いイメージ」で単語をとらえる
2.このニュアンスまで知っておくと「英語脳」に近づく!
3.勘違い!そのカタカナは、英語で通じません
4.学校では教えてくれない「意外な意味」「本当の意味」
5.語源・文化・雑学を入り口に英語を見直そう
本書が興味深いのが、伝統的に使われ、他の英語関係類書でも記載の多い「基本語」だけでなく、コミット、リーチ、フェイスブック、グローバル、アイデンティティ、リテラシーなど、現代ビジネス社会で頻繁に使われる「カタカナ英語」を採り上げている点です。
著者の西澤さんは、『頑張らない英語学習法』(あさ出版)や『英語を「続ける」技術』(かんき出版)でも共通していますが、「英語学習のモチベーションをいかに持続させるか」に力点を置いて、「挫折しない英語への取り組み」を提唱しています。
2013年12月5日付ブログ記事での書評 ; http://bit.ly/1iGsQ6H
(こちらの本も読ませていただき、とてもいい本でした。また別の機会に書評をアップさせていただきます。)
いかに英語に挫折しているビジネスマンが多いかということを、著者はよくご存知なのだと思います。私自身も44歳からビジネス英語を本格的に学び始めて、1年間でTOEIC875点、54歳になってTOEIC955点の自己最高スコアを更新するという体験を話すと、「中高年からの挑戦で、どうして英語学習に挫折しなかったのか」と、よく聞かれます。
それだけ、忙しいビジネスパーソンにとって、英語学習を続けて成果を出すことは難しいのでしょう。そういう意味で、本書は英語に取り掛かって「興味を深める第一歩の書」として最適です。
「英語は楽しんで取り組まないと上達しない」というのは、私の経験からも断言できます。忙しいビジネスパーソンがねじり鉢巻で睡眠時間を削って行うスタイルでは、まず成果は出ません。
英語力の上達を、できるだけ短期間に成果を上げたい方は、まずは本書で「英語は楽しい」ということを実感されるのが一番の早道だと思います。そんな気持ちで、気軽に西澤ロイさんの「文庫本」を手に取ることをお薦めします。
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では、今日もハッピーな1日を!