2015年9月5日(土)13:00~16:00にて開催された「第4回読書交流会」において、参加者から発表のあった「推薦書」を紹介します。私を含めて全部で5名の方が紹介スピーチを行いました。
第1回~第3回と同様に、今回も自己紹介や名刺交換などを交えて事前交流会を行い、和やかな雰囲気の雑談タイムがありました。
ちょうどスケジュールの定刻を少し過ぎた頃に発表の順番がスムースに決まり、ひとり5分間の「推薦書」紹介プレゼンと質疑応答、感想フィードバックなどがそれぞれについて行われました。今回は少人数で実施したため、皆さんが率直な質問、意見交換、コメントが続いて面白かったです。
今回の交流会で推薦のあった書籍は以下の通りです。まず最初に20歳代男性のこちらの本です。
立花隆『自分史の書き方』(講談社)
この本は、自分を振り返るキッカケになる書ということで、これまでの人生を振り返って嬉しいこと、悲しいことなど、とくに人との関係が思い出されると言います。
発表者の方は20代にも関わらず、20,000字の自分史を書いてみたということで、「自己理解を深める」ことの大切さがよく分かる発表でした。
2番目に紹介があったのは50代の男性で、こちらの書です。
大野裕『最新版「うつ」を治す』(PHP新書)
この本は、「うつ病」を治すではなく、「うつ」を治すことを書いた本で、米国精神医学会が改定した最新の精神疾患の診断基準「DSM―5」に準拠した解説がなされている、ということです。
「うつ病」の患者向けということではなく、普通の健康な人誰でもが陥る「うつ」の状況を正しく認識したり対処したりするための基礎知識が学べる「入門的な位置づけ」として最適な書ということで、ぜひ読みたくなりました。
3番目に登場したのは、やはり50歳代の男性で、推薦書はこちらの小説でした。
垣谷美雨『七十歳死亡法案、可決』(幻冬舎文庫)
この本は、センセーショナルな法案が提出されるという小説を通して、高齢社会の日本の介護問題を考えさせる設定になっています。
誰もが身近な将来問題として高齢化と医療・介護問題に目を向けるという意味で興味深い小説だと思います。登場人物の設定なども面白く読みやすいとのことです。
次に4番目は、30代の女性が紹介してくれたこちらの書です。
ジョン・グレイ『ベストフレンド ベストカップル』(知的生きかた文庫)
この本は、男性と女性とでは会話に求めるものが違っていて、女性は「今日あった出来事を聞いてもらって共感してほしい」という気持ちをパートナーに対して持っています。
一方、男性の方は、そういう会話になった時には聞くだけでなく、「問題の解決策を求められた」と感じます。また、その日あったことを逐一報告することはなく、例えば「帰宅したらゆっくりしたい」と考えています。
そうした男女間での、会話に求めることの違いを理解していることが大切だ、ということです。この本はどうしたらいいカップルになれるか、パートナーとの関係を幸せなものにする具体的な方法や事例が書かれている、ということです。
最後の5番目として、私は次の本を紹介させていただきました。
堤未果『沈みゆく大国アメリカ<逃げ切れ!日本の医療>』(集英社新書)
この本は、ジャーナリストでアメリカの格差問題に関する取材、著書で定評のある堤未果さんが書いた最新刊の新書で、「“いのち” と “老後” がマネーゲームの餌食になる」と、日本に忍び寄る魔の手・アメリカ資本の進出にに警鐘を鳴らしています。
昨日のブログに、この本の書評を掲載しましたので、併せてそのリンクも記しておきます。
これまでの3回の「読書交流会」と同様、参加者の皆さまから、自分では決して手に取ることのなかったであろう素晴らしい書籍を推薦・紹介していただき、ほんとうに実り多い交流会になりました。
参加、発表プレゼンをしていただいた皆さま、ありがとうございました。
最後に、これまでの第1回から第3回までの「読書交流会」にて、参加者から推薦された書籍を紹介したブログ記事のリンクを記しておきます。ぜひ参考にしてください。
第1回読書交流会 http://bit.ly/1CbWgQn
第2回読書交流会 http://bit.ly/1xjZYS1
第3回読書交流会 http://bit.ly/1L6wuT7
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では、今日もハッピーな1日を!