「目の前の仕事に100%心を注げていますか?」と問いかけ、集中力と創造力を高め、ストレスを減らす「瞑想×脳科学」がもたらす、「マインドフルネス」という手法の入門書が出版されました。
本日紹介するのは、Google、Facebook、やハーバード・ビジネススクールも採り入れている「マインドフルネス」の最適な入門書である、こちらの本です。
荻野淳也ほか『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方』(日本能率協会マネジメントセンター)
この本は、情報過多で、不確定要素が多く、目まぐるしく変わる時代において、「マルチタスク」を余儀なくされる現代のビジネスパーソンが、いかにして適切な判断を下し成果を挙げるか、というヒントが満載です。
「たった10分で自分が変わる、組織が変わる、世界が変わる」と説く「マインドフルネス」の瞑想トレーニングについて、その効果や活用の現状が分かります。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.いま世界ではじまっていること
2.答えのない時代に結果を出す9つの力
3.最新の脳科学が解き明かすマインドフルネスの可能性
4.世界のトップエリートが実践するマインドフルネストレーニング
5.シーン別・マインドフルネス実践法
6.チーム力を高めるマインドフル・コミュニケーション
7.自分をリードする生き方
この中でとくに興味深いのは、世界で革新を生み出し続けるグーグルが「マインドフルネス瞑想」を研修に採り入れているという事実です。
「Search Inside Yourself 」と名付けられた新しいリーダーシップ研修は、グーグル社内で最も人気の高い研修となっています。
このマインドフルネス瞑想が組み込まれたリーダーシップ開発プログラムは、数百人の受講希望者がウェイティングリストに並び、グーグル社員の10人に1人が受講する研修になっています。
「マインドフルネス」とは、「意図的に、いまこの瞬間に、評価や判断とは無縁の形で注意を払うことから、浮かんでくる意識」です。これはマサチューセッツ大学医学大学院のジョン・カバット・ジン博士による定義です。
この研修の効果は、受講者のグーグル社員の次の言葉に象徴されています。
「(瞑想に取り組むようになり)自分の人生、仕事について、十分に心を注げるようになった」
あなたは忙しい毎日の中で、自分の人生、仕事に十分心を注げているでしょうか。
もうひとつ、本書から得られる知見として、「マインドフルネス」がもたらす9つの力があります。答えのない時代に結果を出すための以下の9つの力です。
1.立ち止まって考え、いままでのやり方を手放す力
2.不安定な世界を受け入れ、立ち直る力(レジリエンス)
3.複雑さを受け入れながらも、前に進む力
4.矛盾や対立をそのままホールドする力
5.いま自分に起きていることに気づく力(セルフ・アウェアネス)
6.静寂から幸せを生み出す力
7.幸せを伝染させる力
8.共感し、相手を思いやる力
9.いま、この瞬間に本領を発揮する力
本書では、最新の脳科学で解明していることも説明しながら、「マインドフルネス」の可能性を述べています。また、世界のトップエリートが実践する「マインドフルネストレーニング」も紹介しています。
欧米のトップ企業やトップ・ビジネススクールにて採用され実践されている「マインドフルネス」について理解するために本書は最適な入門書だと思います。
あなたも本書をきっかけに、「マインドフルネス」を実践して、自分の人生や仕事について、十分に心を注いでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!