書評ブログ

阪本恭彦・洋子『マレーシアに定住でご褒美人生』(カナリア書房)

定年退職後にマレーシアでロングステイをする人、あるいはマレーシアに移住してしまう人が増えている。

 

MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)という10年間の定住が可能なマレーシアの退職者ビザ制度が人気を集めている。10年後に更新も可能で、実質的に永住権が取れる制度だ。

 

本書は、元商社マンで、定年退職後に夫婦でマレーシアに移住してしまった阪本夫妻が、マレーシアでの生活を具体的に紹介した本だ。

 

阪本氏自身の体験もあれば、その他のマレーシアでロングステイをしている様々な人々を取材して、その生活ぶりを紹介したのが本書だ。

 

マレーシアは生活物価が安く、何でも手に入る環境にあり、治安も極端に悪い訳ではない。かつての指導者、マハティール元首相によるルック・イースト政策の影響もあり、親日的な雰囲気だ。

 

ロングステイ財団が取るアンケートでは、マレーシアが何年も連続して、ロングステイしたい地域のナンバーワンとなっている。阪本氏によるとマレーシアでのロングステイの魅力は以下の10点だ。

 

1.気候が温暖で過ごしやすい
2.家賃や食費、生活必需品の物価が安い
3.日本食は何でも手に入る
4.治安が悪くない
5.親日的な雰囲気がある

 
6.公用語はマレー語だが、英語が広く通じる
7.更新可能な退職者ビザ制度があり、実質永住権が取得できる
8.アジア新興国として経済が好調で成長が続いている
9.スポーツや文化活動が盛んで気軽に参加できる
10.日本から時差なしで移動できる

 

以上のような魅力から、マレーシアはハワイを抜いて、ロングステイ先の人気ランキングのトップを毎年、続けている。

 

本書を一読して、ぜひマレーシアへの移住やロングステイを考えてみてはいかがでしょうか。輝く老後をめざすすべての方々に本書を心から推薦したい。

 

以上のような魅力があり、