書評ブログ

小林弘幸『なぜ「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)

小林弘幸氏は、順天堂大学の医学部教授で、日本体育協会の公認スポーツドクターだ。交感神経と副交感神経のバランスの重要性を説いている。

 

自律神経研究の第一人者として、数多くのトップアスリートや芸能人のコンディショニングやパフォーマンス向上の指導に関わり実績を上げている。多くの健康番組に出演し、分かりやすい医学解説は好評だ。

 

本書は、自律神経を整えることが何より大切だと説く。そのポイントは「ゆっくり」だ。ゆっくりを意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっこり動き、ゆっくり生きること。

 

自律神経を上手にコントロールすることで、すべてが良い方向に回る、という。「深い呼吸」「ゆっくり動く」ことで、それは成し遂げられる。

 

自律神経を整え、自律神経のリズムに乗って生きれば健康になる。心身の調和が取れ、潜在能力も含めた 「持てる力」 のすべてを100%、発揮できるようになる。

 

本書は、自律神経のコントロール法を医師が書いた最初の一般書だ。ぜひ、健康に関心を持つ忙しいビジネスパーソンには本書を薦めたい。一読して、ゆっくり生きてみよう。