ドキュメンタリー『定年前起業への道~57歳からの挑戦!』の第39回は「50歳からの知的生活習慣」の「追加1」です。
もともと5回シリーズでお送りしようと予定していました「50歳からの知的生活習慣」でしたが、非常に好評を博したことと、まだ十分にお伝えできていないテーマも残ったため、追加シリーズとして、さらに3回お届けします。
≪ 人生後半戦の生き方は「脳」で決まる!≫
本日は、追加の1回目で、『50歳から脳を整える』を紹介します。
この本は、脳生理学者で医師の有田秀穂さんが、脳科学的に見た「人生後半戦の生き方のヒント」を書いたものです。
中高年以降は、どうしても衰えてしまう脳機能の低下に、いかに歯止めをかけるか、ということが大切です。
老化は誰にでも公平に訪れる自然なことですが、脳を使わない生活を続けていると、脳の老化はどんどん進んでしまいます。
脳が衰え始めると次のような症状が出てきます。
◆ やる気が出ない
◆ 最近、「楽しいこと」がない
◆ どこかに行くのが億劫になる
私たちの心は脳が司っていますから、脳の機能が衰えると、必然的に心も元気をなくしてしまうのです。意欲の低下とともに身体の機能も低下するようになり、一気に老化が加速してしまします。
では、どうすれば「脳機能の低下」を抑えることができるでしょうか。それは「脳を整える」こと。具体的には以下の活動です。
1.ウォーキングする
2.旅行に行く
3.孫と遊ぶ
ただし、これらの活動も正しいやり方で行わなければだめだと、著者は言います。
50歳からの人生は、まさに後半戦。「人生の充実期」とも言えます。その実り多い時期を、脳を活性化させながら幸せに過ごすことができたら、とても素敵なこと、と有田さんは提唱しています。
この本は、以下の7部構成から成っています。
1.なぜ脳は衰えるのか
2.あなたが知らない脳の仕組み
3.50歳からの男性脳と女性脳
4.50歳からのセロトニン的生活
5.脳を整えるセロトニン呼吸法
6.脳を整えるために、もっと遊ぼう
7.50歳からでも脳は無限に発達する
近年の脳科学の発展にはめざましいものがあります。
≪ 知っておきたい人間の4つの脳 ≫
脳の前頭前野は、大脳皮質の前頭部にあたり、考え、話し、行動するための中枢(細胞群)があります。
前頭前野には、人生を豊かにする「4つの脳」が備わっている、といいます。その「4つの脳」とは以下の「脳」です。
1.仕事をテキパキとこなす能力としての「仕事脳」
2.意欲を持って何かターゲットに向かって一生懸命やる「学習脳」
3.他者の気持ちを読み直感的に把握する「共感脳」
4.自分のゴールが達成できないときに即座に適切に切り替えられる「切替脳」
これら4つは、私たち人間だけが持つ、最高の脳機能といえます。そして年齢を重ねた中高年だからこそ、バランスよく備えることができる機能として、ぜひ整えておきたいものです。
脳内には膨大な神経のネットワークがあり、互いに神経伝達物質をやり取りしながら、心や神経状態をコントロールしています。
この「4つの脳」は、年齢によって使うべき頻度も意味合いも変わってきます。年齢に応じて脳を使い分けることで、中高年以降の人生を大いに充実したものにできるのです。
それは以下のような推移を辿ります。
まず、成人して社会に身を置くようになると、テキパキと仕事をする「仕事脳」が発達します。ノルアドレナリンがたくさん分泌され集中力はマックスになります。
成熟するにつれて、挫折を味わったりして、「仕事脳」や「学習脳」の働きが悪くなる一方、セロトニンを上手に分泌させてストレスを緩和し、困難な状況になったときも心を切り替える「切替脳」が働きます。
そして危機を乗り切ると、「共感脳」で人の心を読みながら、コミュニケーションを上手に取るようになって人望を得るようになります。
以上のように、50歳からの知的生活では、「4つの脳」をバランスよく使うことが非常に重要になってきます。
脳の仕組みをしっかり理解した上で、充実した人生の後半戦を送れるようにしたいものです。
2015年11月1日の「定年前起業」まで、あと128日です。皆さんの温かい励ましや応援をどうかよろしくお願いいたします。
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では、今日もハッピーな1日を!