「要領がいい」と言われる人の、「仕事と勉強を両立する時間術」を書いた本があります。定年前起業を行う人は、会社員として働きながら起業準備をするので、時間の使い方が効率的になる、必読の一冊です。
そこで本日紹介するのは働きながら米国公認会計士(USCPA)の資格を取得した佐藤孝幸さんが書いた、こちらの本です。
佐藤孝幸『「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術』(クロスメディア・パブリッシング)
この本は、書名タイトルの通り、仕事と勉強を両立させるための「時間術」について書いた本ですが、小手先のテクニックを身に付けるものではありません。
仕事や勉強に対する考え方ややり方が適切でないから効率が悪い、と説いています。「本質を見抜き、シンプルにすればするほど、要領のいい人になれる」と著者は言います。
本書は、以下の5部構成になっています。
1.やる気と集中力を高める時間の捉え方
2.残業が減る、6時に帰る仕事のやり方
3.時間をムダにしない勉強のはじめ方
4.「流行り」や「常識」は非効率のもと
5.伸び悩みを解消する時間の使い方
本書の冒頭で著者は、「結果を出すには効率を上げなければなかない。効率はやる気と集中力によって支えられるもの。」と提唱しています。
そのうえで、「時は金なり」と述べて、時間の使い方、生活習慣が大切だ、としています。私もまったく同感です。
そして、「ことを成し遂げたいなら、目的と期限を明確にしよう」と提唱し、以下の2点を明らかにせよと迫ります。
1.何のためにやっているのか
2.いつまでにやるのか
この2点が目標を達成するためのコンパスになります。コンパスがなければ遭難してしまう、というわけです。
期限を決めるというのは、吉越浩一郎さんが唱える「デッドライン仕事術」と同じです。期限があるから、危機感と緊張感が生まれて集中力も工夫も出てくる、ということです。
その他にも本書では、さまざまな「要領のいい」人の「時間術」が整理して紹介されています。私も自薦している印象的なものを以下に書いておきます。
1.10時に寝る(5:30起床)、睡眠をしっかり取って生活のバイオリズムを朝型にする
2.「想像力をつけよう」と心がける
3.漠然として不安は勉強すれば消えていく
4.勉強は入門書を3冊読むことから始める
5.嫌なことほど習慣化する
6.「達成感」を積み重ねれば続く
7.隙間にできることを用意しておく
8.本質を見抜け
9.1度決めたらブレるな
10.徹底的に準備をしろ
本書の巻末にはチェックシートも付いていて、「時間術」をすぐに実践できるよう工夫されています。定年前起業を考えている方は、「時間配分」が生命線になるでしょう。
ぜひ本書の一読をお薦めします。
では、今日もハッピーな1日を!