書評ブログ

定年起業にも通じる『仕事の王道』

「仕事は本来、楽しいものであり、働くことに対して正しい考え方を持つことが大切」と説く本があります。本日紹介するのは、定年起業にも通じる「疲れた自分」から抜け出す働き方が分かる、こちらの書です。

 

小宮一慶『仕事の王道』(日本経済新聞出版社)

 

この本は、「仕事は本来、楽しいものです」と言う著者が、仕事や人生についての正しい考え方や姿勢を述べたものです。

 

楽しんで仕事をしていると、良い仕事ができますから、周りの皆を幸せにできる、ということです。もちろん評価も高まりますから収入も増えます。

 

楽しんで仕事をしている方が、結果として「楽に」業績が上がります。仕事がおもしろいからです。それは、勉強を好きな人の方が、点数を取るためだけに勉強している人よりも楽しんでおり、成績が良いのと同じです。

 

本書は以下の4部から構成されています。

 

 

1.そもそも仕事とは何か、働くとはどういうことか
2.まず、できることから始めよう - 仕事の能力の高め方
3.すぐに取りかかれるスキルアップ
4.ストレスに負けないために

 

 

私たちは嫌でも好きでも40年以上は働く時代に生きています。そもそも仕事とは「楽しくやるもの」と著者は述べています。

 

仕事では、一つ一つのことを真剣にやる、やると決めたらとことんやる、仕事そのものに熱中する、ということが大切です。

 

自己実現とは、なれる最高の自分になることだ、と小宮さんは言います。そしてビジネスマンなら「仕事で自己実現しよう」ということです。

 

京セラの創業者でJALの再建を成し遂げた稲盛和夫さんは、人が成功する要件は、「能力×熱意×考え方」だと言っています。能力と熱意は0点~100点までしかありませんが、考え方はマイナス100点からプラス100点まであります。

 

考え方が間違っていれば、何をやってもムダになります。なれる最高の自分を目指して、いつもベストを尽くし努力することが大切です。

 

小宮さんは、仕事にどっぷり浸かって、社会や周りが評価してくれるような良い仕事をすればするほど、結果として経済的に恵まれる、と言います。

 

良い仕事とは、お客さまや周りの人に喜んでもらえること、工夫です「お金を追うな、仕事を追え」、「良い仕事をして、その結果、お金を稼ぐ」という気持ちを持つことが大切です。

 

定年前起業をする人たちも、世の中が求めている「良い仕事」をする姿勢や考え方が大切です。本書の教えをぜひ実践していきましょう。

 

松下幸之助さんが言う「素直な心」が何よりも大切だということでしょう。

 

では、今日もハッピーな1日を!