「日本にいる中国人は、一体どんな仕事をしているのか。」― 本書は、日本で暮らし、働く100万人規模の在日中国人に徹底取材し、日本企業で活躍する人から起業家、料理店経営者、医療通訳、コンビニオーナー、YouTuberまで、多様化する働き方とビジネスの実態を明らかにした一冊です。

本日紹介するのは、1967年山梨県生まれ、北京大学、香港中文大学に留学後、ジャーナリストとして長年にわたり中国と日本の関係を取材し続け、『中国人エリートは日本人をこう見る』『中国人の誤解 日本人の誤解』『なぜ中国人は財布を持たないのか』『日本の「中国人」社会』『中国人は見ている。』『中国人が日本を買う理由』など、中国社会と在日中国人をテーマに数多くの著書を執筆している、中島恵(なかじま・けい)さんが書いたこちらの書籍です。

中島恵『中国人は日本で何をしているのか』(日経プレミアシリーズ)

 

本書は、日本にいる中国人は一体どんな仕事をしているのか、彼らの意外な稼ぎ方を、豊富な取材をもとに紹介している書です。

この本の冒頭で著者は、日本で働く中国人は「爆買い」や観光客といったイメージだけでは語れず、日本社会を支える重要な担い手となっていることを指摘しています。そして、日本を選んだ理由や仕事への考え方、日本人との関係などを丁寧な取材を通じて描き出しています。

 

本書は以下の5部構成から成っています。

1.中国人が支える日本企業

2.日本で起業して社長になる

3.中国人の商才と商魂

4.危険ゾーンで働く人、まじめに働く人

5.在日中国人の相克

 

本書の前半では、日本企業で活躍する在日中国人の姿が紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 生命保険会社でトップクラスの営業成績を上げる中国人社員

◆ 大手企業のシステム開発を支えるITエンジニア

◆ 日本企業で求められる働き方や価値観

◆ なぜ中国人が日本で働くことを選ぶのか

◆ 日本社会の中でキャリアを築く実例

 

この本の中盤では、日本で起業する中国人のビジネスが取り上げられています。主なポイントは次の通り。

◆ 飲食店やコンビニなどの店舗経営

◆ 医療通訳など専門性を活かした仕事

◆ YouTubeなど新しいメディアを活用したビジネス

◆ 中国人ならではの商才やビジネス感覚

◆ 日本市場で成功するための工夫

 

本書の後半では、在日中国人社会が抱える課題や今後の展望が考察されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 真面目に働く人と違法行為に関わる人の実態

◆ 中国人コミュニティ内部の価値観の違い

◆ 日本社会との摩擦や相互理解の課題

◆ 中国人社会の世代交代と変化

◆ 日中両国をつなぐ新しい人材の可能性

 

本書の魅力は、在日中国人を一括りに捉えるのではなく、一人ひとりの働き方や人生を丹念な取材で描き、日本社会との関わりを多面的に紹介している点です。

ニュースでは断片的にしか伝わらない在日中国人の実像を、豊富な現場取材を通じて浮き彫りにし、日本企業や地域社会で果たしている役割や、中国人ならではの価値観、ビジネス感覚を理解することができます。同時に、日本社会が今後外国人材とどう共生していくべきかを考えるうえでも、多くの示唆を与えてくれる内容です。

私自身も人口減少や労働力不足、日本経済の将来について関心を持って情報発信していますが、本書は外国人材との共生という視点から日本社会の現実を考えるための貴重な一冊だと感じました。日本で働く外国人の実態や、これからの日本社会の姿に関心のある方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、読書術、人生後半戦の生き方、資産形成、健康、AI活用、社会・経済動向などについて発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【4153日目】