「年収1000万円あれば、もう安心」― 本当にそうでしょうか。

本日紹介するのは、慶應義塾大学会計大学院修了、アーサー・アンダーセン等を経て会計事務所を創業。富裕層専門の税理士として1000万枚以上の領収書を見てきた森田貴子さんによる、こちらの書籍です。

森田貴子『世帯年収1000万円超の人が知っておきたいお金のルール』(あさ出版)

「最も損をする収入価格帯」とも言われる世帯年収1000万円層税金や社会保険料の負担は重く、教育費や住宅ローンもピークを迎えやすい。にもかかわらず、“なんとなく安心” という感覚に包まれやすいゾーンでもあります。

本書は、収入を「個人」ではなく「世帯」で捉え直し、この価格帯ならではの落とし穴と、賢い打ち手を具体的に示した実践的な一冊です。

本書は、以下の6部構成から成っています。

1.年収1000万円世帯の7つの現実

2.年収1000万円世帯のお金の教養

3.年収1000万円世帯が知っておくべきお金の仕組み

4.年収1000万円世帯だからこそ活かすお金の使い方

5.世帯年収を底上げする資産運用

6.豊かになる人のお金の考え方

 

本書の前半では、「年収1000万円世帯」のリアルな家計構造が明らかにされます。見た目の数字と手取りのギャップ、そして “安心感の罠” が浮き彫りになります。主なポイントは以下の通りです。

◆ 税金・社会保険料で想像以上に削られる実態

◆ 教育費・住宅費が同時進行するリスク

◆ 共働き世帯特有のキャッシュフロー問題

◆ 「なんとなく貯まらない」原因の可視化

◆ 世帯単位での戦略設計の重要性

 

この本の中盤では、税制・控除・確定申告など、仕組みを知ることで手取りを守る具体策が解説されます。富裕層を数多く見てきた著者ならではの視点が光ります。主なポイントは次の通り。

◆ 控除・特例を正しく使うだけで差がつく

◆ 確定申告で取り戻せるお金

◆ 法人化や副収入の戦略的活用

◆ 世帯年収帯に合った保険の選び方

◆ 手続きの知識が“実質年収”を左右する

 

本書の後半では、単なる節税や節約にとどまらず、「どう使い、どう増やすか」という発想へと視点が広がります。世帯年収1000万円を “通過点” にできるかどうかは、ここが分岐点です。主なポイントは以下の通りです。

◆ 支出は「消費」「浪費」「投資」に分けて考える

◆ 世帯収入の底上げは “構造” で考える

◆ インデックス投資と分散の基本

◆ お金を増やす人は “仕組み” を持っている

◆ 豊かさは金額ではなく思考で決まる

 

本書を読んで感じるのは、「年収1000万円」はゴールではなく、分岐点だということ。
ここで油断すれば伸び悩み、仕組みを整えれば資産形成は一気に加速する。

私自身、これまで資産形成やインデックス投資、マイクロ法人などを研究・実践してきましたが、本書の “世帯単位で戦略を組む” という視点は、非常に重要だと感じました。

「収入は増えたのに不安が消えない」「世帯でどう最適化すべきかわからない」ー そんな方にこそ読んでほしい一冊です。

お金・投資・セカンドキャリア戦略については、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも発信しています。ぜひチャンネル登録もお願いします。

では、今日もハッピーな1日を!【4004日目】