「本を出したい」― そう思ったことがある人にとって、これ以上心強い一冊はないかもしれません。

本日紹介するのは、これまで約1500冊の出版企画に携わり、数多くのベストセラーを世に送り出してきた “作家のエージェント” アップルシード・エージェンシー代表取締役、作家鬼塚忠さんが、その経験と知見を余すことなくまとめた、こちらの書籍です。

鬼塚忠『最強の出版バイブル』(KADOKAWA)

本書の最大の特徴は、「出版したい人が必ずぶつかる壁」を、極めて現実的な視点から一つひとつ乗り越えさせてくれる点にあります。

著者は断言します。「出版は、才能や運だけで決まるものではない。」「正しい順番で、正しい準備をすれば、再現性はある。」

本書は、以下の7部構成から成っています。

1.出版業界の現在地

2.企画の立て方

3.企画書の書き方

4.出版社への売り込み方

5.原稿の書き方

6.出した本の売り方

7.トラブルの対処の仕方

 

本書の前半では、「そもそも出版とは何か」「出版業界はいまどうなっているのか」という全体像が整理されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 出版業界は縮小しているが、チャンスが消えたわけではない

◆ 出版社が本当に求めているのは「売れる必然性」

◆ 著者の知名度よりも、企画の切り口が重視される

◆ 出版はビジネスであるという現実

◆ 編集者は敵ではなく、最重要パートナー

 

この本の中盤では、多くの人がつまずく「企画」と「企画書」について、具体例を交えながら解説されます。

◆ 企画は「思いつき」ではなく「設計図」

◆ 読者は誰か、どんな悩みを解決する本かを明確にする

◆ 目次は “内容説明” ではなく “売り文句”

◆ 編集者が一瞬で判断できる企画書の構成

◆ NGになりやすい企画の共通点

 

本書の後半では、実際に出版が決まってからのフェーズ ― 原稿執筆、発売後の動き、そしてトラブル対応 ー まで踏み込みます。主なポイントは次の通りです。

◆ 原稿は「上手に書く」より「約束を守って書く」

◆ 著者の仕事は、出版で終わらない

◆ 出版後の動き次第で、本の寿命は大きく変わる

◆ トラブルは避けられないが、対処法はある

◆ プロとしての姿勢が、次の出版につながる

 

この本を読んで強く感じるのは、「出版は夢であると同時に、極めて実務的なプロジェクトだ」ということです。だからこそ、感情論や根性論ではなく、現場を知り尽くした人の “具体的なノウハウ” が必要になる。

本を出したいと考えている方はもちろん、すでに出版が決まっている方、さらには編集者・出版関係者にとっても、多くの学びがある一冊です。

「いつか本を出したい」という思いを、「現実の一歩」に変えてくれる ― まさにタイトル通りの “出版の教科書” だと感じました。

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では、今日もハッピーな1日を!【3970日目】