「このままでいいのだろうか」キャリアについて、ふと立ち止まってしまった経験はありませんか。

本日紹介するのは、キャリア相談歴20年超、延べ3,000人以上を支援してきた国家資格1級キャリアコンサルタント柴田郁夫さんが著した、こちらの書籍です。

柴田郁夫『キャリアに迷ったら一人で悩むな』(日刊現代)

本書の最大の特徴は、「読むキャリア面談」というコンセプト。キャリアの正解を提示する本ではありません。代わりに用意されているのは、悩みを抱える10人と著者との対話を追体験する物語形式です。

「やりたいことがない」
「同期に置いていかれた気がする」
「昇進が決まったが、本当に進んでいいのか迷っている」

そんな “よくあるけれど、誰にも相談しにくい悩み” に、丁寧な対話で向き合っていきます。

本書は、以下の10部構成から成っています。

1.やりたいことがないとき

2.人生にぼんやりと不満を抱いているとき

3.人間関係で悩み、転職を繰り返しているとき

4.目的を見失ったとき、やる気がなくなったとき

5.人生を通して何をしたらいいか分からないとき

6.仕事がマンネリ化しているとき

7.昇進が決まったが、迷っているとき

8.部下のやる気がない/部下が退職していくとき

9.退職を勧められ、追い込まれたとき

10.働きたいのに、売りが見つからないとき

 

本書の前半では、「キャリアに迷う状態そのもの」を否定せず、丁寧に言語化していきます。主なポイントは以下の通りです。

◆ キャリアに迷うのは、成長が止まったサインではない

◆ 「やりたいことがない」は異常ではなく、よくある状態

◆ 他人と比較すると、判断軸を見失いやすい

◆ 答えは外に探すものではない

◆ まずは自分の言葉で悩みを語ることが大切

 

この本の中盤では、実際の面談で使われているフレームワークが登場します。主なポイントは次の通りです。

◆ キャリアアンカーで「譲れない価値観」を知る

◆ ライフラインチャートで人生の流れを俯瞰する

◆ 偶然を活かすプランド・ハプスタンス理論

◆ 過去の経験の中に、未来のヒントがある

◆ 自分で問いを立て、自分で決める姿勢が重要

 

本書の後半では、管理職・リーダー・人事の立場にも役立つ視点が示されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 部下のやる気の低下は「対話不足」から生まれる

◆ キャリアは管理するものではなく、伴走するもの

◆ 正解を与えるより、問いを共有する

◆ 一人で抱え込ませない仕組みづくり

◆ 対話の質が、組織の未来を左右する

 

この本を読んで強く感じるのは、「キャリアの悩みは、能力不足ではなく、対話不足から生まれる」ということです。

転職すべきか、残るべきか。
昇進すべきか、断るべきか。
独立か、現状維持か。

どれも正解が一つではない時代だからこそ、「一人で考え続けないこと」が何より大切だと教えてくれます。キャリアに迷っている本人はもちろん、部下や家族の相談に向き合う立場の方にも、静かに、しかし深く響く一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【3967日目】