「富裕層」という言葉に、特別な才能や派手な暮らしを思い浮かべていませんか?
実は今、日本では 「普通に働いて、気がついたら富裕層になっていた人たち」 が着実に増えています。

本日紹介するのは、2018年、慶應義塾大学経済学部卒、野村総合研究所入社。金融コンサルティング部シニアコンサルタント富裕層調査を専門とする竹中啓貴さんと、2023年、早稲田大学法学部卒、野村総合研究所入社、金融コンサルティング部コンサルタント荒井匡史さんによる、こちらの書籍です。

竹中啓貴・荒井匡史『「いつの間にか富裕層」の正体 普通に働き、豊かに暮らす、新しい富裕層』(日本経済新聞出版)

本書のテーマは明快です。それは ― 「特別ではない人が、特別にならずに豊かになる仕組み」。これまでの富裕層といえば、企業オーナー地主が中心でした。しかし近年は、会社員として働きながら、長い時間をかけて1億円以上の資産を築いた人たちが増えています。本書は、その「いつの間にか富裕層」の実像を、データと調査から浮き彫りにします。

本書は、以下の8部構成から成っています。

1.富裕層の拡大と多様化

2.これまでの富裕層、新しい富裕層の台頭

3.資産はあっても生活は堅実 「いつの間にか富裕層」の実態

4.「いつの間にか富裕層」への道筋 ライフステージ別資産形成と金融機関の取り組み

5.高所得共働き層「スーパーパワーファミリー」の実態

6.「スーパーパワーファミリー」へのアプローチ

7.給与所得で不動産投資「サラリーマン不動産投資家」の実態

8.富裕層を取り巻くビジネスチャンス

 

本書の前半では、富裕層の定義と構造変化が整理されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 富裕層は一部の特権階級ではなくなっている

◆ 会社員富裕層は、生活スタイルが一般層とほぼ同じ

◆ 収入より「資産の積み上げ方」に違いがある

◆ 長期・分散・継続が資産形成の基本

◆「見せない豊かさ」が新しい富裕層の特徴

 

この本の中盤では、「いつの間にか富裕層」および「高所得共働き層・スーパーパワーファミリー」について、その資産形成や消費行動の特徴などの実態を整理・分析しています。主なポイントは次の通り。

◆ 資産はあっても生活は堅実な「いつの間にか富裕層」

◆ 高所得共働き層である「スーパーパワーファミリー」の増加

◆ 不動産投資を活用する会社員の実態

◆ 金融機関との付き合い方が資産を左右する

◆ 無理をしないからこそ、続けられる

 

本書の後半では、サラリーマン不動産投資家および富裕層を取り巻く環境やビジネス視点にも踏み込みます。主なポイントは以下の通りです。

不動産投資を活用する会社員の実態

◆ 富裕層向けビジネスが広がる背景

◆ 富裕層のニーズは派手さより安心・管理

◆ 情報格差が資産格差を生む構造

◆ これからの金融サービスの方向性

 

この本を読んで強く感じるのは、「富裕層になることは、遠い夢ではない」という事実です。派手な成功談も、再現性の低いテクニックも出てきません。あるのは、普通の会社員が、時間を味方につけ、堅実に積み上げてきた現実の姿。だからこそ、多くの人にとって「自分にもできるかもしれない」と思わせてくれます。

資産形成に取り組んでいる方、これから本気で考えたい方にとって、現実的で学びの多い一冊です。

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』でも、さまざまなビジネス書のレビュー動画を公開しています。
ぜひご覧になり、チャンネル登録をお願いします!

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【3966日目】