書評ブログ

『お金について考えてみた 貯まる、使える、自分らしく働ける』

「“お金の不安” を消すのは節約でも副業でもない。“自分の心の動き” を知ることだ。」――そんな気づきをやさしく、実践的に導く一冊があります。

本日紹介するのは、1986年生まれ、美容師・介護士として手取り15万円以下の生活を経験しながら、試行錯誤の末に独立。月収100万円を達成するも、カードローン残高400万円の自転車操業に苦しみ、その後、自らの経験を通じて “お金と心の関係” を体系化した(株)リアンおよび(株)ウェルスノート代表取締役・内野舞(うちの・まい)さんが書いたこちらの書籍です。

内野舞『お金について考えてみた 貯まる、使える、自分らしく働ける』(すばる舎)

この本は、「頑張っても豊かになれない」「節約しても貯まらない」「稼いでも安心できない」という悩みを抱えるすべての人に向けて、お金の“やり方”ではなく、“あり方”を整えるメソッドを紹介する実践書です。
著者が伝えるのは、「お金の管理=自分との関係を見つめ直すこと」
3ヶ月間 “現金だけで暮らす” というシンプルな実践を通して、自分の心の動きを “見える化” し、自然と貯まり・循環し・幸せを呼ぶ「良いお金の流れ」をつくる方法を丁寧に解説しています。

本書は以下の5部構成から成っています。

1.お金のストレスが減り、安心が増える暮らし方

2.無理せずお金も心も整い、自分らしい日々に

3.お金と幸せを生み出す5つのメソッド

4.会社員でも毎日をお給料日にする方法

5.やりたいことを諦めない人生にするために

本書の前半では、「お金のストレスが減る暮らし方」として、なぜ多くの人が “豊かになれないループ” にはまるのかを明らかにしています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 贅沢していないのに苦しいのは「使い方が自分に合っていない」から

◆ 節約よりも、“お金に感謝できる習慣” が幸福度を高める

◆ 「収入が上がっても不安が消えない」のは“安心の土台”が欠けているため

◆ “見栄消費” や “我慢消費” ではなく、“自分消費” を増やすことが鍵

◆ お金の不安を減らす第一歩は、「自分が何に幸せを感じるか」を知ること

この本の中盤では、「お金と幸せを生み出す5つのメソッド」として、実践的な “整え方” が紹介されます。主なポイントは次の通りです。

◆ 3ヶ月だけ “現金で暮らす” ことで、自分のお金の癖が見えてくる

◆ 「心の動きを書く」ことで、浪費・投資・寄付のバランスが整う

◆ “使って豊かになるお金” と “減っていくお金” の違いを知る

◆ 「現金管理」は、マインドフルネス的な“お金の瞑想”である

◆ “悪いお金の使い方” から抜け出すと、人間関係まで好転する

本書の後半では、「会社員でも毎日をお給料日にする方法」「やりたいことを諦めない人生」をテーマに、お金との前向きな付き合い方を提案しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ “稼ぐ” よりも、“受け取る実感” を日々味わうルーティンをつくる

◆ 「経験をお金に変える」という発想で、日常を価値化する

◆ 「貯めること」より「どう使うか」が人生の満足度を左右する

◆ “自分らしいお金の使い方” が、仕事と幸福の軸を整える

◆ お金の学びは “生き方のリセットボタン” になる

本書の魅力は、お金の話でありながら、どの章にも “心の癒し” “自己肯定感の再生” が通底していることです。
お金に苦しんでいた著者自身の体験がベースにあるからこそ、読者は安心して「お金の問題=人生の再設計」として取り組むことができます。

著者はこう語ります。
「お金の悩みは、“自分らしく生きる力” を取り戻すチャンスです。」

“稼ぐ” でも “我慢する” でもなく、“整える” ことで人生が豊かになる――。
本書は、そんな “お金の本質的な幸福論” を実践レベルで教えてくれる指南書です。

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では、今日もハッピーな1日を!【3908日目】