「65歳からは、この世は『楽園』だと思ってこそ、本当に自分らしい人生を送ることができる!!」――そんな力強いメッセージを放つ一冊があります。
本日紹介するのは、1960年大阪府生まれ、東京大学医学部卒業後、同附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医、国際医療福祉大学教授、ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表、一橋大学国際公共政策大学院特任教授、川崎幸病院精神科顧問を務める老年医学の第一人者・和田秀樹(わだ・ひでき)さんが書いたこちらの書籍です。
和田秀樹『65歳、いまが楽園』(扶桑社新書)
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「常識」知らずな私の幸せすぎる毎日
2.「何も遺さない」と決めて豊かに老いる
3.シニアが笑えば日本経済は回る
4.シニアの楽園が潰されないために
5.第2の人生を「楽園」にしよう
この本の冒頭で著者は、「もともと肩書もしがらみもない私はみなさんよりひと足先に『楽園』を満喫していますが、もちろんこれからも好きなことをして、死ぬまで楽しく生きるつもりです。」だと語っています。
肩書きやしがらみから解放されたにもかかわらず、発想を変えられないとつまらない毎日になってしまう。だからこそ65歳からは「楽園」だと捉え、自由に生きるべきだというのです。
本書の前半では、「『常識』知らずな私の幸せすぎる毎日」および「『何も遺さない』と決めて豊かに老いる」について、著者自身の肩書きに縛られない生き方や、遺産や資産を残すことよりもいまを楽しむ姿勢が語られます。主なポイントは以下の通りです。
◆「常識」を疑うことで自分らしい幸せを見つける
◆肩書きや地位を捨てることで自由を得る
◆遺すより使うという考え方が豊かさをもたらす
◆健康や年齢に縛られず自分の好きなことを優先する
◆「死ぬまで楽しく生きる」と決めることが幸せの鍵になる
この本の中盤では、「シニアが笑えば日本経済は回る」および「シニアの楽園が潰されないために」について、シニアが消費と楽しみを通じて社会に貢献できること、そして制度や環境により楽園が失われないようにするための視点が展開されています。主なポイントは以下の通りです。
◆シニアが積極的に消費すれば経済は活性化する
◆「もったいない」より「楽しむ」を優先する
◆政治や制度に無関心でいては楽園が守れない
◆シニア世代が声を上げることが未来をつくる
◆社会の役割から解放されても社会を支える意識を持つ
本書の後半では、「第2の人生を『楽園』にしよう」において、具体的にどうすれば日常を楽園にできるかが語られています。主なポイントは以下の通りです。
◆好きなことに没頭する時間を持つ
◆「他人にどう見られるか」を手放す
◆小さな喜びを積み重ねる習慣を大切にする
◆残りの人生を“楽しむ覚悟”を決める
◆「65歳からこそ楽園」という視点で未来を描く
この本の締めくくりとして著者は、「インターネットを介したビデオ通話形式のオンラインサロンのような仕組みが、これからの超高齢社会においてますます重要になっていくと考えています。」と述べています。
オンラインサロンは、現代のテクノロジーがあるからこそ実現できる「新しい人間関係の場」だということです。
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では、今日もハッピーな1日を!【3871日目】