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『新版 はじめてのミャンマー語』

「“ミャンマー語は文字と音声を結びつければ、誰でも自然に身につけられる”」――そんな学びの可能性を示してくれる入門書があります。

本日紹介するのは、ミャンマー連邦の首都ヤンゴン市に生まれ、1979年にヤンゴン大学を卒業後、ヤンゴン外語学院で日本語を専攻し、並行して弁護士資格を取得。1989年に来日して学習院大学で日本文学を研究、その後早稲田大学大学院法学研究科修士課程を修了。1996年にはミャンマー語の司法通訳・翻訳を務める傍らミャンマー語教室を開設し、同年には法務省刑事局発行の「日本語・ミャンマー語法律用語辞典」を作成、さらに2003年には在日ミャンマー人向けの日本語テキストを出版するなど、長年にわたり教育と実務の両面で活躍してきたチェリー・マーラー・トゥインさんによるこちらの書籍です。

チェリー・マーラー・トゥイン『新版 はじめてのミャンマー語』(明日香出版社)

本書は、ミャンマー語を初めて学ぶ人のために書かれた入門書で、文字の読み方や発音からスタートし、日常生活や旅行・出張で役立つ会話ができるようになることを目的としています。

◆よく使われる表現を場面別・状況別に紹介し、すぐに役立つ実用性を重視しています。

◆基本文法を簡潔にまとめ、初学者でも体系的に理解できるよう工夫されています。

◆すべての会話フレーズにカタカナ読みが付されており、音声を聴きながら発音練習ができる構成です。

◆ネイティブの音声を繰り返し聴くことで、自然な速さとイントネーションを体得できるようになっています。

◆巻末には「日本語から引けるミャンマー語ミニ辞典」を収録し、日常的な辞書代わりにも活用できます。

本書は以下の6部構成から成っています。

1.ミャンマー語について

2.基本文法

3.基本構文

4.日常会話

5.ビジネス会話

6.基本単語

この本の冒頭で著者は、「ミャンマー語は日本語と共通する表現も多く、音声と結びつけながら学べば、初心者でも会話ができるようになる」と述べています。学習者の不安を和らげ、実際のコミュニケーションにつながる構成が魅力です。

本書の前半では、文字と発音、あいさつや自己紹介といった「学習の入り口」に焦点を当てています。

この本の中盤では、買い物、食事、交通、観光など、日常や旅行・出張で直結して役立つ会話フレーズが豊富に紹介されています。

本書の後半では、基本文法の整理とミニ辞典による語彙強化を通じて、基礎を固めながら応用力を育てる内容となっています。

この本の締めくくりとして著者は、「言葉を学ぶことは文化を学ぶことでもあり、ミャンマー語を通じて人との交流が広がる」と述べています。言語を超えて人生を豊かにするきっかけを与えてくれる一冊です。

ビジネス書や語学書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』でも語学学習法を解説していますので、ぜひチャンネル登録して参考にしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3849日目】