書評ブログ

『脳の外で考える ー 最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法』

「人間は頭だけを使って考えるほどバカになる」と述べている本があります。

本日紹介するのは、ニューヨーク・タイムズやサイエンティフィック・アメリカンなどに記事を掲載し、TEDトークは260万人以上が視聴イェール大学やコロンビア大学ジャーナリズム大学院を卒業後、イェール大学で講師を務めるなど、学習と認知について世界中で講演を行っている科学ジャーナリストアニー・マーフィー・ポールさんが、最新の認知科学の研究成果をもとに、思考力を高めるための技法を解説した、こちらの書籍です。

アニー・マーフィー・ポール『脳の外で考える―最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法』(ダイヤモンド社)

この本は、「脳の外」にあるリソースを活用して思考を強化する、実用的で役立つ具体的な方法を紹介している書です。

本書は以下の3部構成から成っています。

第1部 体で思考する

第2部 環境で思考する

第3部 人と思考する

 

本書の前半では、「体で思考する」ことの重要性について、以下のポイントで説明しています。

◆ 感覚を使うことで、内受容感覚を高め、感情のコントロールが可能になる

◆ 動きを取り入れることで、生産性や学習理解が向上する

◆ ジェスチャーを活用することで、学びが深まり、外国語の習得にも役立つ

◆ 感情にラベルをつけることで、恐れや不安を抑えることができる

◆ 脳ではなく、体が感情を生み出しているという新たな視点を提供する

 

この本の中盤では、「環境で思考する」方法について解説しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 自然環境に身を置くことで、集中力や思考力が高まる

◆ 建物の空間が思考に与える影響を理解し、最適な環境を整える

◆ アイデアを形にして外に出すことで、より壮大な発想が可能になる

◆ 小さなディスプレイの使用が知的能力に与える影響を考察する

◆ メモを取ることで、出来事を深く処理し、思考を深めることができる

 

本書の後半では、「人と思考する」ことの効果について述べています。主なポイントは次の通りです。

◆ 専門家の模倣を通じて、共感力や理解力を養うことができる

◆ 仲間と議論することで、知性が深まり、学習効果が高まる

◆ 教えることが人間の本能にインプットされており、学びを深める手段となる

◆ グループでの思考が、協力性や結束力を高め、賢い集団を形成する

◆ 心を拡張することで、知性や才覚を最大限に発揮できる

 

あなたも本書を読んで、「脳の外」で思考する新たなアプローチを学び、思考力を研ぎ澄ましてみませんか?

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【3732日目】