「税法を詳しく理解し様々な制度を活用することにより、経営者が自身の判断で自由に使えるキャッシュは実は簡単に増やすことができるのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、新潟県魚沼市生まれ、宮城県石巻市在住、外資系保険会社で15年間プレイングマネージャーとして勤務し、法人・経営者に特化した中小企業の福利厚生・企業保険等を手掛け、東日本大震災を機に乗り合い代理店に転職、「経営者が自身の判断で自由に使えるキャッシュ」の重要性をアドバイスするFPとして活動している株式会社イーアールアイ代表取締役、株式会社トレーラーハウスフロンティア取締役役員の石野茉希さんが書いた、こちらの書籍です。
石野茉希『1割の経営者だけが実践している会社と個人のキャッシュの増やし方』(あさ出版)
この本は、「経営者が自由に使えるキャッシュを増やす方法」について、そのノウハウを誰でもすぐに実践できるようにまとめている書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.まずは知っておきたい基礎知識
2.「役員報酬」の決め方でキャッシュをつくる
3.「社内規程」を作成する
4.いざというときの「共済制度」と「団体保険」
5.「助成金」や「補助金」を申請する
6.「減価償却」の仕組みを知る
7.退職金を受け取る
この本の冒頭で著者は、「本書では法人の税金の仕組みと、個人の税金の仕組みなどを、すべての経営者の参考になるようにわかりやすく紹介しております。」と述べています。
本書の前半では、「まずは知っておきたい基礎知識」「役員報酬の決め方でキャッシュをつくる」および「社内規程を作成する」について以下のポイントを説明しています。
◆ 役員報酬と役員賞与の決め方で手取り額が大きく変わる
◆ 役員賞与を経費にするには、「事前届け出確定給与」を提出
◆ 出張旅費規程を作成する
◆ 家賃を損金計上する
この本の中盤では、「いざというときの共済制度と団体保険」および「助成金や補助金を申請する」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「経営セーフティ共済」に加入する
◆「小規模企業共済」に加入する
◆ 医療保険、がん保険を福利厚生にして保険料を損金計上する
◆ 助成金や補助金は会社のキャッシュになる
本書の後半では、「減価償却の仕組みを知る」および「退職金を受け取る」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。
◆ 少額減価償却資産の即時償却
◆ 乗用車を買うなら3年10カ月落ちの中古車を
◆ トレーラーハウスを事務所や店舗にする
◆ 確実に退職金を受け取るために「役員退職慰労金」の支給について定める
◆ 事業承継税制を活用する
この本の締めくくりとして著者は、「会社や家族、従業員など、大切な人たちを守るためには、潤沢なキャッシュが必要であり、キャッシュをつくる方法を知ることが重要です。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「経営者が自由に使えるキャッシュを増やす方法」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3465日目】