書評ブログ

『” 世界一やさしい” 海外移住の教科書』

「日本には何でもあるが希望だけがない」と気づいた人から順番に海外から出て行っているというのが、日本の人口はどんどん減っているにもかかわらず、毎年海外移住者の数は年々右肩上がりに増えている現象を引き起こしている理由の一つだ、と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、北海道生まれで、大学卒業後独立してフィリピン留学へ行き、オーストラリアへワーキングホリデーを経験、現在はジョージアでIT企業、シェアハウス、不動産屋を経営しているフリーランスクリエイターZizi(ジジ)さんが書いた、こちらの書籍です。

 

Zizi『” 世界一やさしい” 海外移住の教科書: ビザなし、スキルなし、英語力ゼロから海外移住を目指す方法』(Independently published)

 

この本は、海外移住を考え始めた際のハードルを読者目線で一緒に解決していき、これから海外移住を考えている人の背中を押し、まずは最初のステップを踏み出してもらうことを一番の目標としている本です。

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

1.海外移住の基礎知識

2.海外移住のハードル

3.海外移住のロードマップ

4.海外移住の声

 

この本の冒頭で著者は、「本書は僕の9年間に及ぶ海外移住生活の集大成としてまとめた本です。」と述べています。

 

本書の前半では、「海外移住の基礎知識」について以下のポイントを説明しています。

◆ まずはパスポートと入国先のビザを取得

◆ 海外転出届を提出(住民票を抜く)しないと住民税、年金、健康保険の支払い義務あり

◆ 国民年金の「海外療養費制度」は日本居住者であることが使える条件

◆ 運転免許証の更新は忘れがち(失効3年以内なら再交付も可能)

 

◆ IP電話アプリ「My050」はクレジットカード会社への緊急電話などで必要

◆ 海外旅行保険が充実し、海外に強いクレジットカード

◆「SPGアメックス」がマイル還元率1.25%で最強のトラベラーカード

◆ 海外旅行傷害保険は、月額37ドルの保険料で、世界約180カ国で使える医療保険

◆ スマートフォンは現地で携帯電話を使える状態にしておくこと

 

この本の中盤では、「海外移住のハードルおよび「海外移住のロードマップ」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 海外移住のハードル5つ:①ビザ、②仕事、③住居、④言語、⑤5治安

◆ 仕事は、①現地で就労する、②フリーランス、ノマドワーカーとして働く、③現地で起業する

◆ ビザは、行きたい国で試住して、①観光ビザ、②学生ビザ・ワーキングホリデービザ、③就労ビザ、④リタイアメントビザ、⑤現地人と結婚

◆ 住居は、①まずAirbnbで1週間から1ヵ月予約する、②現地で住居を探す(Facebookグループに参加、不動産サイト、自分の足)

 

◆ 言語はITと英語、治安はデータベース「NUMEBO」

◆ 海外移住ロードマップ:①ゴール・着地点の設定、②現在地の把握

◆ ③ゴールから逆算してやるべきことを明確化、④順番に解決してゴールへ

◆ WEBエンジニアを目指すならプログラミングスクールへの投資がオススメ

 

本書の後半では、「海外移住の声ついて紹介・解説しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。

◆ タイ・チェンマイ YOSHIEさん(画家・ライブ配信)

◆ カナダ・ヴィクトリア Tさん家族(学生ビザで週20時間、夏休み40時間労働)

◆ オーストラリア・ゴールドコースト Rさん(学生ビザで週20時間のカフェ就労)

◆ オランダ・アムステルダム Iさん(フリーランサー、シュタイナー教育を子どもに)

◆ ジョージア・トビリシ Kさん(1年の労働ビザ、WEBアプリや店舗開発)

 

この本の巻末には、おまけとして、「海外移住に必須の10のアプリ」が掲載されていて参考になります。

 

この本の締めくくりとして著者は、「海外に出れば、年齢や偏差値なんて誰も気にしませんし、初対面で聞かれることもほとんどありません。世界には色々な人がいて当然なんです。」「結局、こういった価値観の押し付けに疲弊した日本人が海外で生活しているのだと思います。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、海外移住にチャレンジしてみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3461日目】