書評ブログ

『言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方』

「人は、自分が思っていることをうまく言葉にできないものです。」「だからこそ、言葉にできなかった思いを、言葉にしてくれる人に共感し、信頼が生まれます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1978年京都府生まれ、関西大学社会学部卒、関西大学非常勤講師で現役のコピーライター、コトバワークス株式会社代表取締役さわらぎ寛子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

さわらぎ寛子『言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方』(明日香出版社)

 

この本は、日々の中で、ちょっと意識するだけで、自分が何を考えているのかを言葉にできるようになり、さらにそれを「相手に伝わる言葉」に換えられるようになる「伝わる言葉」を作る習慣を紹介・説明している本です。

 

本書は以下の2部構成から成っています。

1.思い・考えをまとめる習慣

2.相手に伝える習慣

 

この本の冒頭で著者は、「言葉にする習慣は、『心が動いた』『引っかかった』『違和感を持った』『モヤモヤする』など自分の感情や感覚に敏感になり、自分の思いや考えを、書いたり話したりすることです。」と説明しています。

 

本書の前半では、「借り物ではなく、自分の言葉を見つける」「思いを言葉にする」「意見を作る」および「視点を定照」について以下のポイントを説明しています。

◆ 独自の視点で意見を言う

◆ 目的とゴールを整理する

◆ 思いを言葉にするポイント:①観察する、②何でも口に出す、③感覚や感情に敏感に

◆「メモする」ことが基本の姿勢

 

◆ 意見を作る4つのステップ:①問いを立てる、②前提を定義する、③根拠を作る、④ツッコミを考える

◆ 前提・考え・考えに至った根拠を考える

◆ 意見の土台に、視点・テーマ・価値観がある

◆ 価値観・興味・仕事をキーワード化する

 

本書の後半では、「伝わる言葉を作る」「惹かれる話を組み立てる」および「言葉にする先にある宝物」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。

◆ 言語化は、片付けと同じ

◆「伝わる」までのステップ:①思い・考えを一旦全部出す、②何が言いたいかはっきりさせる、③自分らしい言葉にする、④相手に伝わる言葉に変換する

◆ 概念ではなく、エピソード・行動を伝える

◆ 伝える前に決めておくこと: ①相手、②目的、③ゴール

◆「全体像⇒詳細」の順で伝える

 

◆ 相手に合わせて濃度を変える

◆ ピンとくるたとえを作る

◆「今の自分」でうまくいくサイクル: 気づく⇒アイデアを膨らませる⇒小さく試す⇒改善⇒観察⇒気づく

◆ 人生の主語を自分にする

◆ 言葉にできれば、自分で仕事を作り出せる

 

この本の締めくくりとして著者は、「言葉は万能ではないし、言語化がすべてではありません。けれど、言葉にすることで、今よりも深く自分を知ったり、誰かとわかりあえたり、また、自分の生き方や未来を言葉で作っていくこともできたりするのです。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「言葉にする習慣」を実践することで、思いがまとまる・伝わる「言語化力」を身につけていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3431日目】