書評ブログ

『成功するビジネスパーソンは、なぜ忙しくても神社にいくのか?』

「神社は地縁をつくることに役立ちます。また社縁をつくるのに利用することもできます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1975年京都市生まれ、神社、人材育成、聞く技術を探求する社会心理学者で、博士Ph.D.(知識科学)八木龍平さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

八木龍平『成功するビジネスパーソンは、なぜ忙しくても神社にいくのか?』(PHP研究所)

 

この本は、「神社の効用」「ビジネスへの神社活用法」について、データや企業の事例をもとに解明している書です。

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.神仏はなぜビジネスを成功にみちびくのか?

2.強運体質になる「祈る」習慣

3.売上アップ! 商売繁盛やお金の悩みを解決する神社

4.ビジネスのお縁結びをサポートする神社

5.ピンチを脱し心身の健康をよみがえらせる社寺

 

この本の冒頭で著者は、「外国人も気づくビジネスに神社が役立つ理由」について次のポイントを説明しています。

◆ 地縁をつくるのに役立つ

◆ 宗教色が薄く、社縁をつくるのに利用できる

 

そして、禅など仏教のビジネス活用が個人の能力開発で活かされる事例が国際的に増えているのに対して、神社のビジネス活用は個人の能力開発ではなく、無縁社会と呼ばれるほど人のご縁が薄くなった現代社会で共同体の形成(ご縁形成)に役立つ、と述べています。

 

本書の前半では、「神仏はなぜビジネスを成功にみちびくのか?について以下のポイントを説明しています。

◆ 最もよく社寺(神社・お寺)に参拝するのは、会社役員・経営者で80%

◆ 会社役員・経営者は、開運・運気上昇(58%)と金運アップ(32%)を願う

◆ 何も願い事をしない率が高い職業は、第1位が無職23%、第2位が定年退職17%

◆ 日本の神様は2パターン: ①大自然、②日本人のご先祖さま

 

◆ 命(みこと)名前に持つ日本の神様は「使命」を持つ存在

◆ 神社は「聖なる使命」を授かる(=多くの仕事が来る)場所

◆ 日本は世界でダントツに長寿企業が多い、1000年以上の企業は神社仏閣関係が多い

◆ 歴史ある中国より日本に長寿企業が多いのは、日本が世界最古の国家だから

 

◆ パナソニックには、代々、神社管理担当の正社員がいる

◆ 会社における神社参拝の効果: ①誠実に、一生懸命に取り組む、②他者の利益のために動ける協力的な人間性を育む

◆ 神仏に祈ることで身につく「愛をもって生きる力」は、GRIT(やり抜く力)

◆ GRITの4要素:①Guts(困難に立ち向かう度胸)、Resilience(立ち直る復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(テナシティ:最後までやり遂げる執念)

 

◆ 神社は孤立を防ぎ、人と「つながる力」の基盤になる

◆ 社寺の参拝者は、地元の人々のいい部分を「知る」

◆ 性格のビッグファイブ・モデルで「誠実性・勤勉性」の高い人は業績も高く健康長寿

◆ 誠実性・勤勉性とは、自己コントロール能力

 

◆ 幸せな成功者は神仏に祈り、不幸せな成功者は祈らない

◆ 世帯年収2000万~3000万円の生活満足度が最も高い

◆ 年収1500万以上で、神社に年4~6回行く人が最も幸福度が高い

◆ お金持ちが意外に不幸な理由は「人間不信」

 

◆「お金で幸せは買えない」が、「お金でだいたいの不幸は避けられる」

◆ 人のいい面を知り、人と信頼関係に基づく協力関係を結ぶ仕組みが神仏を祭る社寺

◆ 神仏参拝は「聖なるオフサイトミーティング」

◆ 稲盛和夫は「力の限り努力すること」、松下幸之助は「素直であること」を祈る

 

この本の中盤では、「強運体質になる祈る習慣および「売上アップ! 商売繁盛やお金の悩みを解決する神社」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 初めての土地では、人の前にまず社寺を参拝して神仏とつながる

◆ 人脈を作りたい場所では、まずその場所で神脈・仏脈をつくる

◆ 神仏に目標を宣言し、改善アドバイスをもらう祈り方

◆ 西野亮廣は毎朝神社に通ってプレゼンを磨いている

 

◆ 忙しいビジネスパーソンがひそかに習慣にする毎月1日に参拝する「おついたち参り」

◆ コンビニが5万7000店に対して、神社8万624社、寺院7万6563寺

◆ 永守重信は神前に立ち、心を静め、ただその時の決意を述べる

◆ 定期的・継続的な参拝で「自己コントロール力」が身につく

 

◆「ありのままに受容すること」が、挫折を成功につなげる最大のポイントで神仏参拝はそのサポートをする

◆「お礼参り」で、調子に乗らずもっと成功する

◆ 弱く遠いつながりを大事にすると、ご縁の質が向上する

◆ 組織の中心からはなれた「傍流」「非主流派」こそ社寺参拝でご縁を

 

本書の後半では、「ビジネスのお縁結びをサポートする神社および「ピンチを脱し心身の健康をよみがえらせる社寺」ついて説明しています。主なポイントは以下の通り。

◆ 神社参拝で先人の知恵をダウンロードする

◆ お店や自宅の四方八方にある社寺を参拝する

◆ 運命を一変させる伊豆山神社と箱根神社

◆ 神社とお寺の棲み分け: 生の祓いは神社、死の祓いはお寺

 

この本の締めくくりとして著者は、「ビジネスに成功した後、もっと神社が役立つ」として、次のポイントを紹介しています。

◆ 成功の落とし穴を避け、幸せな人生を送るのに、神社参拝でつくられる地縁や社縁が役立つ

◆ 神社の歴史は縄文時代にさかのぼる(氷川神社遺跡が発見される)

 

あなたも本書を読んで、「月イチ参拝」でデキる人になる ”すごい祈り方” を学び、実践して幸せな人生を築いていきませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/@user-kd3em9nm4q/featured

 

では、今日もハッピーな1日を!【3432日目】