「世界の金融マーケットをみるに、もういつ暴落がはじまってもおかしくない。」「どこをみて、金融マーケットの暴落は時間の問題だと言っているのか。そういった批判を浴びそうである。それでも崩れる、そう強調したい。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1971年から74年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー、その後79年から96年までピクテ・ジャパン代表を務め、96年にさわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立したさわかみホールディングス代表取締役の澤上篤人さんが書いた、こちらの書籍です。
澤上篤人『暴落ドミノ 今すぐ資産はこう守れ!』(明日香出版社)
この本は、金融緩和バブルの生成発展からはじめて、暴落ドミノまで一気にペンを進め、混乱を乗り切り、長期で資産を築く本物の投資法を説明している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.暴落はもう、秒読み段階だ
2.ひずみが次々に顕在化する世界経済
3.金融緩和の果てに
4.どこから崩れだしてもおかしくない
5.暴落ドミノ、どう乗り切るか
6.機関投資家運用の落とし穴
7.これが本物の長期の資産形成だ
8.金融のプロは、資産運用がわかっていない
この本の冒頭で著者は、「これから襲来する大混乱を、いかに乗り切っていくべきかを、読者の皆さんと共有したい。」と述べています。
本書の前半では、「暴落はもう、秒読み段階だ」「ひずみが次々に顕在化する世界経済」および「金融緩和の果てに」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 不安定になってきた世界の金融マーケット
◆ 世界の機関投資家が踊り続けている
◆ 機関投資家が、暴落相場をリードする
◆ 貧困化が、インフレや地政学リスクに
◆ コストプッシュ・インフレとサプライチェーンの分断
◆ 年金マネーは一方的な買い主体から変化する
◆ 下値めどのない暴落へ
◆ 資産デフレとすさまじい信用収縮
この本の中盤では、「どこから崩れだしてもおかしくない」「暴落ドミノ、どう乗り切るか」および「機関投資家運用の落とし穴」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 世界の債務残高も大きく膨れ上がっている
◆ 過剰なリスクテイクをするノンバンクが世界の火薬庫に
◆ 安全なお金の置き場所は、①証券口座、②投資信託、③生活に必須の企業の株式
◆ インデックス運用は冬の時代に
◆ アクティブ運用の大復活
◆ 新NISAも苦難のスタート
◆ 巨大な運用マネーのリスク管理はコンピュータ運用とAI活用
◆ 資産デフレが進むと、カウンターパーティ・リスク
本書の後半では、「これが本物の長期の資産形成だ」および「金融のプロは、資産運用がわかっていない」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 資産を保全しつつ殖やしていく
◆ 自分のリズムで、安く買って高く売る
◆ 投資運用が存在しなかった日本
◆ 金融ビジネスとは時間軸が違う
この本の締めくくりとして著者は、「長期の実績をしっかり見極めろ」「われわれ本格派の長期投資家は、いつでも実体経済から一歩も離れず、経済合理性を投資判断のベースとする。」と述べています。
あなたも本書を読んで、金融緩和バブルの限界、世界的なインフレ圧力や金利上昇という経済合理性のブレーキによる暴落と資産デフレに備え、資産を保全しつつ殖やしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3365日目】