「勝負に対する怖さがあるから、一球一球に集中して練習する。そういう練習の中に、人づくりの教育があったんです。」という言葉を紹介している本があります。
本日紹介するのは、1968年愛媛県生まれ、立教大学野球部4年時に、23年ぶりのリーグ優勝を経験、卒業後にぴあに入社し、KADOKAWAなどで編集者として活躍したのち独立し、現在は作家として野球に関する著書を多く世に出している元永知宏さんが書いた、こちらの書籍です。
元永知宏『日本一のボール拾いになれ』(東京ニュース通信社)
この本は、松山商業の監督を務めていた澤田勝彦の野球人生を振り返りながら、松山商業が甲子園の決勝戦で勝利した理由、澤田の指導哲学を掘り下げている書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.「奇跡のバックホーム」はなぜ生まれたのか?
2.レギュラーになれなかった7年間
3.名門復活までの日々
4.敗戦を乗り越えてたどりついた日本一
5.全国優勝7回、松山商業の野球
6.日本一のボール拾いになれ!
7.日本一になれる監督の条件【対談】馬淵史郎×澤田勝彦
8.【門外不出】松山商業の「虎の巻」を初公開!!
この本の冒頭で著者は、「澤田の言葉には、確固たる信念が感じられる。」と述べています。
本書の前半では、「奇跡のバックホーム」はなぜ生まれたのか?」および「レギュラーになれなかった7年間」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ キツく叱りつけることが厳しさではない
◆ 猛練習と厳しい上下関係
◆ 人間関係において大事なのは「信じる、信じ合う」こと
◆「日本一のボール拾いになれ」という言葉
◆ チームの裏方として支えてきたから見えるものがある
この本の中盤では、「名門復活までの日々」「敗戦を乗り越えてたどりついた日本一」および「全国優勝7回、松山商業の野球」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 澤田を驚かせた真冬の裸ノック
◆「素直で謙虚」なプレーでレギュラーに
◆ 松山商業「虎の巻」勝つための5つの要素:①体力、②気力、③技術
◆ ④経験(キャリア)、⑤団結力(チームワーク)
◆「人がせんことをしたらええんよ」というアドバイス
◆ 厳しさの対価が勝利だった
◆ 基本を大事にする、一球をおろそかにしない
◆ 1点差で勝ち切る野球に大切なのは、投手力を含めた守備の徹底
本書の後半では、「日本一のボール拾いになれ!」「日本一になれる監督の条件【対談】馬淵史郎×澤田勝彦」および「【門外不出】松山商業の「虎の巻」を初公開!!」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ まずは野球をするための準備から
◆ 繰り返し練習して体に覚え込ませる
◆ レギュラーも補欠も関係ない
◆ 運だけでは全国優勝はできない
この本の巻末には、問題不出の「松山商業」虎の巻が掲載されています。
あなたも本書を読んで、松山商業を日本一に導いた澤田勝彦の42年間の指導哲学「目標は全国制覇、目的は人間形成」を知り、自らの指導に活かしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3355日目】