「社外顧問は、定年前後の方々にとって、非常に魅力ある仕事です。しかし、採用に至るには、それなりの準備が必要です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1955年大阪生まれ、岡山大学大学院工学研究科修了、小野田セメントに入社、以後数社を経て、2016年に昭和KDEを定年退職した後、顧問派遣会社に登録して東証プライム化学品製造会社などで技術顧問として業務支援を行っているアドバイザー、技術顧問の岩﨑和郎さんが書いた、こちらの書籍です。
岩﨑和郎『楽しさと生きがいを手に入れる 定年顧問』(自由国民社)
この本は、定年前後の年齢が始める際の適齢といえる、知られざる社外顧問について、著者が実際に行っている顧問業の経験をベースに余すところなく紹介している本です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.早期退職・定年後は「社外顧問」=「定年顧問」という選択がある
2.自分に合う顧問派遣会社を探し、登録する
3.豊かに働ける顧問先企業との面談ノウハウ
4.顧問ライフを100%楽しむ方法
この本の冒頭で著者は、「社外顧問とは、企業には属さず、客観的な立場でアドバイスをする仕事です。」と述べています。
本書の前半では、「早期退職・定年後は「社外顧問」=「定年顧問」という選択がある」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 再雇用は給与が6割未満で1年ごとの契約更新
◆ 新たな選択肢「社外顧問」が増えている
◆ 顧問が必要な3大理由:①人材穴埋め、②新規事業対応、③売上アップ
◆ 社外顧問は、現役時代の経験を企業の課題解決に活かせる
この本の中盤では、「自分に合う顧問派遣会社を探し、登録する」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 上場企業の経営者なら、顧問名鑑か顧問バンクが最適
◆ 職歴に合った顧問派遣会社を選ぶフローチャートがある
◆ 自分で顧問先を見つける方法もある
◆ 履歴書は手書きとデジタル写真で印象を高める
◆ てんこ盛り職務経歴書を作成する前に「自分史」を作る
◆ 職務経歴は「現在から過去に向かって」書く
◆ 表彰、資格、学歴は漏らさず書く
◆ 面接で歯、スキル・ノウハウ・人脈をはっきり伝える
本書の後半では、「豊かに働ける顧問先企業との面談ノウハウ」および「顧問ライフを100%楽しむ方法」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 顧問先企業との面談3ステップ:①企業からの説明、②応募者からの説明、③意見交換
◆ 苦手な質問はあらかじめ答えを準備
◆ 良い印象で締めくくる
◆ 自身が持つノウハウを早く広く伝えることが社会貢献となる
◆ 仕事の評価が高ければ、次の顧問先もやってくる
この本の締めくくりとして著者は、「家庭や、かつての職場ではなく、第三の活躍の場を持つということが、楽しみの1つに加わります。」と述べています。
あなたも本書を読んで、楽しさと働きがいが手に入る「社外顧問=定年顧問」という新しい働き方にチャレンジしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3338冊目】