「コロナ禍で人々のお金に対する意識が変わった」「年金や日銀が破綻することはない」「老後不安に惑わされず、堅実な年金暮らしを」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1954年長野県生まれ、大学卒業後に経済事務所勤務を経て、1982年にフリーのジャーナリストとして独立、難解な経済とお金の仕組みをわかりやすく解説する家計経済の第一人者として活躍する経済ジャーナリストの荻原博子さんが書いた、こちらの書籍です。
荻原博子『年金だけで十分暮らせます』(PHP文庫)
この本は、正しい情報と知識を得て、メディアに踊らされないように年金生活を楽しむ一助になるように書かれた本です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.年金生活を楽しむ
2.年金制度を理解して「老後不安」とおさらば!
3.意外と知らない年金超活用術
4.生活の「意識改革」で出費を抑えなさい
5.やっぱり投資はしてはいけない
6.膨らむ介護・医療費のお悩み解決法
本書の冒頭で著者は、「お金だけでなく、社会的な関りや健康にも気をつける」ことを勧めています。
本書の前半では、「年金生活を楽しむ」および「年金制度を理解して老後不安とおさらば!」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 年金はすぐに全額払うのではなく、政府が助けるから破綻しない
◆ 将来もらえる年金額を今すぐ把握する
◆ 今の40代以降は、年金給付額が減るのは確実
◆ 年金保険料には、免除・猶予の制度がある
この本の中盤では、「意外と知らない年金超活用術」および「生活の意識改革で出費を抑えなさい」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 国民年金のまとめ前払い、付加年金はお得
◆ 働けるだけ働いてから年金をもらえば長い老後も安心
◆ 企業年金をもらい忘れている人が1割もいる
◆ 65歳を迎える少し前に退職すれば、長い期間失業給付をもらえる
◆ 資産を目減りさせない「意識改革」を
◆ 専門家に頼らない
◆ 資産と負債の棚卸し
◆ 普段の出費を見える化
◆ 余分な保険の見直し
本書の後半では、「やっぱり投資はしてはいけない」および「膨らむ介護・医療費のお悩み解決法」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 投資のリスクを把握する
◆ 小規模企業共済がいい
◆ 投資では手数料を払い続けることに注意
◆ 介護のプロ「ケアマネ」に相談を
◆ 高額療養費制度の活用で医療の自己負担を削減
◆「先進医療」に頼らなくてもガンは治療できる
◆ 地域ぐるみの明るい「老老介護」
◆ 介護ロボットやiPS細胞により介護人口が激減
この本の締めくくりとして著者は、生き抜くために必要なのは、「妻(夫)の存在」と「働く意欲」であると述べています。
あなたも本書を読んで、定年後の悠々自適な年金生活を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3263日目】