「本当の健康を持続させるためには、自律神経のバランスを整えることが不可欠なのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1960年生まれ、順天堂大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科修了、ロンドン大学附属英国王立小児病院外科、トリニティ大学附属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現在は順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクターの小林弘幸さんが書いた、こちらの書籍です。
小林弘幸『自律神経を守る60歳からの正解』(マガジンハウス新書)
この本は、自律神経のバランスを整えるという観点から考案した「呼吸法」や「腸活」を紹介している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.自律神経・肺・腸が老化の分かれ道
2.自律神経が整う、「体・技・心」の作法
3.最高の体調を引き出す、肺の整え方
4.腸内環境を整え、老いを遅らせる食生活
5.健康寿命を延ばす、60歳からの新習慣
この本の冒頭で著者は、「老いを遅らせる食生活や、要介護を遠ざける習慣も、誰もが経験するようなシチュエーションから取り上げています。」と述べています。
本書の前半では、「自律神経・肺・腸が老化の分かれ道」および「自律神経が整う、体・技・心の作法」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 自律神経は、自分の意思でコントロールできない神経
◆ 交感神経と副交感神経の働きの高低で、①アスリート型(高・高)、②ストレス型(高・低)、③のんびり型(低・高)、④おつかれ型(低・低)
◆ 副交感神経は男性30代、女性は40代から10年で15%ずつ低下
◆ 肺の機能は40歳を過ぎると急激に低下して呼吸が浅くなる
◆ 運動は、呼吸が浅くなるランニングより、ウォーキングがおすすめ
◆ 7時間前後の睡眠が最適
◆ いちばんに取り組むべきは「便秘の改善」で、腸内環境や血液の質に直結
◆ 60歳からは、自律神経・肺・腸の3つをどう整えるかが課題
◆「体」を動かすことが、すべての健康の源
◆ ゆっくり行動、ゆっくり10回スクワットがおすすめ
◆ 39~40℃のお湯の入浴で体の深部体温をゆっくり上げて血流をよくする
◆ 運動する時間帯は、夕食後の寝る前に30~1時間ウォーキングがベスト
◆「技」は「あとまわしにする習慣」をやめて、「今すぐ行動する習慣」に
◆ ストレスの9割は「期待する心」から生まれる
◆「肩の力を抜く方法」を身につける
◆「今がいちばん若い」と考えて、「今を生きる」
この本の中盤では、「最高の体調を引き出す、肺の整え方」および「腸内環境を整え、老いを遅らせる食生活」について説明しています。主なポイントは次の通り。
◆ ゆっくり深い呼吸
◆「鼻呼吸」でウイルス感染を防ぐ
◆ 鼻から吸って口から吐く「1対2」の呼吸法
◆ 深い呼吸で自律神経が整い、腸のぜん動運動が促進
◆ 2兆億個の免疫細胞の70%が腸に集中
◆ セロトニンの90%は腸で作られる
◆ よい呼吸で免疫力を高める
◆ ゆっくり深い呼吸は腰痛、肩こり、首こりも軽減
◆ よく噛んでゆっくり食べることで、セロトニンを分泌
◆ 60歳を過ぎたら腹八分目+ガムを噛む
◆ 朝食を食べて体内時計をリセット
◆ 食物繊維で腸内環境と自律神経を整える
◆ ヨーグルトは夜に食べるといい
◆ 夕食は夜9時(寝る3時間前)までに終わらせる
◆ 自律神経と腸内環境を整える最適の一品は「みそ汁」
◆ 高齢で副交感神経の働きが低下すると、腸の働きも弱まる
本書の後半では、「健康寿命を延ばす、60歳からの新習慣」について、以下のポイントを紹介・解説しています。
◆ 朝の寝たままストレッチ
◆ 朝起きたら、コップ1杯の水を飲む
◆ エレベーターやエスカレーターを使わない
◆ ゆっくり話す
◆「みんなの幸せ」を考えると、人生うまくいく
あなたもこの本を読んで、自律神経を整える「呼吸法」や「腸活」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3171日目】