「様々なソーシャル・メディアの進歩により、欲しい情報にアクセスすることは格段に容易になった一方、正しい情報にアクセスすることはより困難になったのかもしれません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務、2015年から米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学ベスイスラエル病院の内科、現在は同大学老年医学・緩和医療科アシスタントプロフェッサーとして高齢者診療に従事する山田悠史さんが書いた、こちらの書籍です。
山田悠史『健康の大疑問』(マガジンハウス)
この本は、健康にまつわる「よく聞く噂」を取り上げ、実際にはどこまで分かっていて、何が分かっていないのか、またその考え方についても示している書です。
本書は全部で「健康に関する30の疑問」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 五十肩は老化のサインではなく、数年で回復する
◆ 高血圧の治療は、将来の自分への投資
◆「甘草」を含む漢方薬は高血圧の副作用を起こす可能性あり
◆ 20代、30代の大腸がんが増加傾向、食生活の変化が原因か
◆ 薬を飲む際、グレープフルーツジュースやカフェインは要注意
◆ 断食(ファスティング)の長生き効果は分かっていない
◆ 口臭は病気のサイン、病院や歯科の受診を
◆ ウォーキングなどの有酸素運動、1日1万歩まで歩くほど死亡率が下がる
◆ 腸内細菌と認知機能には何らかの関係、免役機能に影響
◆ 乳酸菌の風邪予防は、証明はされてはいないが無関係とも言えない
◆ 骨の健康は、ビタミンDの前に、運動・栄養・禁煙・節酒を
◆ 肉はタンパク質の重要な摂取源だが、赤い肉や加工肉は発がん性などに注意
◆ プルーンは便秘に有効な食品である可能性が高い
◆ 音楽はうつ病など精神的な健康には貢献
◆ 雨と関節痛の関係は明らかではない
◆ 風邪薬は風邪を治すものではなく、症状を軽くする薬
あなたも本書を読んで、健康に関する正しい情報を収集する習慣を身につけていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3031日目】