「インフレと円安という二重苦に悩まされている日本の個人投資家こそ、グローバル投資が欠かせない」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1974年神奈川県生まれ、信金中央金庫、ニッゼイアセットマネジメント、ニッセイ・シュローダーズ・アセットマネジメント(ロンドン)などを経て、2013年スカイキャピタルグループ設立、現在は富裕層を含む個人投資家や企業経営者の資産形成を支援している志村暢彦さんが書いた、こちらの書籍です。
志村暢彦『個人投資家もマネできる世界の富裕層がお金を増やしている方法』(ダイヤモンド社)
この本は、富裕層が実践しているグローバル投資の手法を広く一般に解説して、インフレにも円安にも負けない資産形成の一助にしてもらうために書かれた書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.インフレと円安が進むいまこそ「グローバル投資」
2.”伸び盛りの富裕層”がグローバル投資に走るワケ
3.グローバル投資 7つのルール【基礎編】
4.グローバル投資 7つのルール【応用編】
5.「資産形成ピラミッド®」で積み上げを狙う
6.グローバル投資【最強の10 銘柄】
7.グローバル投資の作法
この本の冒頭で著者は、「富裕層以外の個人投資家も、日本に住み、美味しい日本食を堪能しながらも、お金の運用ではグローバル化を進めていけば、効率的に資産が増やせると信じています。」と述べています。
本書の前半では、「インフレと円安が進むいまこそグローバル投資」および「“伸び盛りの富裕層”がグローバル投資に走るワケ」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 米国株一辺倒からグローバル株へ分散投資するトレンドへ
◆ いまや日本株は新興国株的な扱いに
◆ 円建てではなくドル建て資産を持つこと
◆ 日本語でグローバル株へ投資できる
この本の中盤では、「グローバル投資 7つのルール【基礎編】」および「グローバル投資 7つのルール【応用編】」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 長期目線を持つ
◆ 投資を分散させる
◆ ピラミッド型で資産を積み上げる
◆ 投資家の共通言語を理解する
◆ 理論を知って、学術的な裏付けを押さえる
◆「天」」「地」「人」と3つの視点で考える
◆ 投資手法を「高度化」する
◆ オプション取引(第3の利益獲得手段)
◆ トレーリングストップ、DRIP
◆ SPAC(特別買収目的会社)投資
本書の後半では、「資産形成ピラミッド®で積み上げを狙う」「グローバル投資【最強の10 銘柄】」および「グローバル投資の作法」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 3ステージ別ピラミッド:➀保守的、②積極的、③超積極的
◆ 保守的な投資(グローバル株・米国株)に50%を配分
◆ 積極的な投資(ターゲットバイイング、カバードコール)に30%を配分
◆ 超積極的な投資に20%の範囲内で配分
◆ 制約がない個人投資家は機関投資家にはない強みがある
◆ 今後重要になる2大テーマは、「社会的インフラ」と「格差社会」
◆ 富裕層を狙い撃ちする企業や社会的インフラを支える企業が有望
◆ スマート・インベスターを目指す
◆ 週1回ポートフォリオと向き合う「バケーション投資」
◆ 投資体験をミルフィーユのように積み上げる
この本の締めくくりとして著者は、「複利の力を最大限に活用し、効率的な資産運用をする最適解の一つを紹介したのが本書です。」と述べています。
さらに、「それは私自身が富裕層におすすめしている資産運用術であり、米国一辺倒の投資が一段落したいま、世界の富裕層が先んじてシフトしている国際分散投資の手法でもあります。」と続けています。
あなたも本書を読んで、個人投資家である強みを活かしながら、国際分散「グローバル投資」にチャレンジしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2990日目】