「人口減少と100歳以上人口の増加は、私たちの老後生活が今後大きく変わっていくことを警告しています。」「これからの私たちは、70歳前後まで働いたら後は余生を送るという、従来の生き方ではなく、『死ぬまで働く』という終身現役の生き方に変えていかなければならなくなる」「まさに生き方革命が迫っているのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1936年福岡県生まれで、東京教育大学(現・筑波大学)を卒業、日本経済新聞社、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)を経て、1979年に独立してヒューマンスキル研究所を設立、以来43年間、社会教育家として講演・執筆に活躍して、著書98冊、講演回数7,000回を超えている田中真澄さんが書いた、こちらの書籍です。
田中真澄『 ”終身現役” で生き抜くための条件』(ぱるす出版)
この本は、生き方革命を地で行った著者の経験を、これまでの著書を紐解きながら紹介していくことによって、コロナ禍・ウクライナ戦争後の激変する時代を前にして、生き方革命を迫られている皆様に役立つように記された書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.いま、日本はどういう状況にあるのか
2.なぜ日本は弱い国になったのか
3.人生100年時代の生きかたとは
4.定年後は事業主に
5.強烈な念いを抱く~終身現役のための第1条件
6.健康を保つ~終身現役のための第2条件
7.得手を磨く~~終身現役のための第3条件
8.自分市場をつくる~終身現役のための第4条件
9.成功の源泉は家庭にあり
この本の冒頭で著者は、「裸一貫で独立独歩の人生を歩むことは、サラリーマンでは味わえない意義深い出来事に出会えることを意味します。」「どんな時代や世の中になっても、『勤勉』を武器に生きていけば、怖いものはありません。」と述べています。
本書の前半では、「いま、日本はどういう状況にあるのか」「なぜ日本は弱い国になったのか」「人生100年時代の生きかたとは」および「定年後は事業主に」について、以下のポイントを解説しています。
◆ 人口減少と100歳以上人口の増加で「生き方革命」を迫られる
◆「勤勉」に徹して頑張る勇気、実行力、覚悟を持って生きる
◆ 自分の生き方を世の中の動きとの関連でとらえていく視点を
◆「ひとり起業家」の道を思い通りに進む大杉潤氏の生き方
◆ 人生100年時代、終身現役、人生の勝負は後半にあり
◆ 人は習慣により創られる
◆ 才能・技能・技術・資格より「徳」
◆「徳は孤ならず、必ず隣あり」
◆ 一身にして二生
◆ 念ずれば花開く
◆ 人生勝負は後半にあり
◆ 得手を磨く時代
◆「引き」を生み出すには、①他者中心主義、②まめに徹する、③年中無休・24時間サービス精神
◆「一引き、二運、三力」
◆ コロナ禍が加速する半農半X
◆ 生き物の基本はセルフヘルプ
この本の中盤では、「強烈な念いを抱く~終身現役のための第1条件」および「健康を保つ~終身現役のための第2条件」について説明しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 生き甲斐が健康の源
◆ 心構えは能力
◆ 続けることが力になる
◆ 積小為大
◆ やる気と共感
◆ 悲観主義は気分、楽観主義は意志
◆ 早寝早起き・ウォーキング
◆ 一家の健康は食事にあり
本書の後半では、「得手を磨く~~終身現役のための第3条件」「自分市場をつくる~終身現役のための第4条件」および「成功の源泉は家庭にあり」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 好きなことを専門にする
◆ 自分の専門が時代のニーズに適応している
◆ 専門性が希少性のある存在
◆ 顧客の創造と維持に関するマーケティング
◆ 継続は力なり
◆ 不可欠な家族の協力
◆ 決め手となるのが誠心誠意
◆ 勤勉にかなうものなし
◆ 4つの実践:①すぐやる!、②返事を忘れない、③礼状を必ず出す、④1人ひとりの読者をおろそかにしない
◆ 今こそ商人道
◆ 尊徳に学ぶ家庭の基本的行動
◆ 夫婦協業こそ成功のカギ
◆ 個業の時代
◆自助独立派普遍的真理
◆ 顧客創造なくして起業なし
◆ オンリーワンの存在価値をフルに発揮
著者の田中真澄さんの提唱する「人生100年時代」「終身現役」「人生の勝負は後半にあり」を紹介している拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)もぜひ併せてお読みください。
あなたも本書を読んで、コロナ・ウクライナ後の心構えと行動が分かる「終身現役で生き抜くための条件」を理解し、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2957日目】