「頑張って学習しているのにどうしても上達が感じられないとか、今度こそ英語を身につけたいのにやる気が続かないのは、実は英語病が原因なのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1977年北海道生まれ、千葉県在住、獨協大学英語学科卒業、言語学に脳科学や心理学も取り入れ、英語上達法を25年以上研究した結果、「英語病」をなおすことで誰でも上達できる独自メソッドを確立、企業研修、英語講座、独自教材などを通じて、10,000人を超える英語学習者に劇的な効果を促している、「イングリッシュドクター」(英語学習のやさしいお医者さん)、英語学習における「つまずき」を解消する専門家の西澤ロイさんが書いた、こちらの書籍です。
西澤ロイ『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、7分野で50個の英語病について、チャートによるセルフ診断が行なえ、そして治すための方法を知ることができる書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.英語学習総合科
2.単語学習科
3.英会話表現科
4.リーディング科
5.リスニング科
6.発音科
7.資格試験科
この本の冒頭で著者は、「本書の使い方」として、7つの科を回ることにより、4~9個の英語病に関して、「診断チャート」のセルフ診断が行なえることを説明しています。
本書の前半では、「英語学習総合科」および「単語学習科」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 単体では治療が難しい「エゴイヤ病」(苦手意識)は、まずは楽しむこと
◆ 日本語だけで生活する「ジパング症候群」は、日常に英語の存在を
◆ 理想追及の「デイドリーマー」は、1つわかる喜びを
◆「ダブルラビット病」には、ピンポイントで伸ばす訓練を
◆ 理解を求めず暗記してしまう「ウノミー」は、理解を積み重ねること
◆ 日本語訳を当てはめてしまう「イメージ欠乏症」は、視覚的なイメージを
◆ 記憶の仕組みを誤解する「メモリーバース症」は、思い出すことを繰り返す
◆ 復習をしない「ノーレビュー症」「レイトレビュー症」は、細かい頻度で復習を
この本の中盤では、「英会話表現科」「リーディング科」および「リスニング科」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 英単語やフレーズが出てこない「もたつきスピーキング病」は、瞬発力を鍛えるアウトプット練習を
◆ 英文を組み立てる筋肉不測の「もやしボディ症」は、英作文を
◆ 日本語を英語に直訳する「直訳スピーキング病」は、言い換え表現練習を
◆ 英語で伝える内容が乏しい「ノーコンテンツ病」は、髪に書いて準備する練習を
◆ 英文を音読する習慣のない「シャイリーダー症」は、音読練習を
◆ 英語の構造文法の理解不足「英語骨粗鬆症」は、構造文法の学習を
◆ 英文をいちいち日本語訳する「訳依存症」は、訳さない練習を
◆ 構造と意味を一度につかめない「未統合リーディング症」は、精読トレーニングを
◆ 英文を読む絶対量が少ない「ショートリーディング症」は、難易度の低い本で多読に挑戦
◆ 脳に雑音として処理されてしまう「ノイズリスニング症」は、真剣にリスニング学習する時間を
◆ 単語やキーワードを探して聴く「キーワードリスニング症」は、全文を聞き取るように
◆ スクリプトを確認しない「スルーリスニング症」は、スクリプトのある教材を
◆ 意味の解釈に時間がかかる「R欠乏症リスニング停滞症」は、リーディングの強化を
本書の後半では、「発音科」および「資格試験科」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ カタカナ表記で発音する「カタカナ発音症」は、正しい発音を調べて練習を
◆ 音声抜きで学習する「サイレント学習症」は、英文を音読する
◆ 子音だけの発音ができない「グッドグッド発音症」は、母音が入らない練習を
◆ 強弱リズムがつかめていない「強弱リズム障害」は、強弱の練習を
◆ 試験対策に熱を上げてしまう「試験テクニック熱」は、普段は実力を高める学習を
◆ 正解に一喜一憂する「○×パズル病」は、問題に出てくる英語の理解にフォーカスを
◆ 英語力より資格取得やハイスコアを求める「資格ハンター症」は、試験頻度を年2回までに
◆ 試験対策の問題を解くことが英語学習の中心になる「解きまくり症候群」は、実力をつける学習を
この本の締めくくりとして著者は、「誰でも英語が身につけられる時代が既に到来しています。」と述べています。
あなたも本書を読んで、英語学習のつまずきとなる「英語病」を解消する50の処方箋を学び、ほんとうの英語力を身につけてみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2871日目】