書評ブログ

『復活への底力 運命を前向きに受け入れ、前向きに生きる』

「社会の高齢化が進むと、死ぬまでの間に病気やアクシデントで何らかの障害を持つ人は増える可能性があります。同時に、障害は社会的な障壁が生み出しているという現実もあります。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1948年三重県生まれ、京都大学法学部を卒業、日本生命保険相互会社に入社、同社を退職後に60歳で起業してライフネット生命保険株式会社を創業して上場、同社社長・会長を10年務めた後、立命館アジア太平洋大学(APU)学長となり、その後2021年1月に脳卒中を発症して約1年の休職の後、校務に復帰した出口治明さんが書いた、こちらの書籍です。

 

出口治明『復活への底力 運命を前向きに受け入れ、前向きに生きる』(講談社現代新書)

 

 

この本は、病気や障害で悩んでいる方やリハビリに取り組んでいる方、復職しようとしている方はもちろん、高齢化社会の進展で誰もが今後直面するテーマに関し、どのように向き合っていくかについて考える機会になる本として記された書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.突然の発症から転院へ

2.僕が復職を目指した理由

3.リハビリ開始と折れない心

4.言葉を一から取り戻す

 

5.入院生活とリハビリの「自主トレ」

6.リハビリ入院の折り返し

7.自宅への帰還からAPU学長復職まで

8.チャレンジは終わらない

 

 

この本の冒頭で著者は、「APU学長の校務に復帰できて本当に嬉しいかぎりです。脳卒中を発症し、右手右足が動かず、ほとんど話すこともできない状態でしたが、電動車いすで自由に移動ができ、ゆっくりですが話せるようになりました。『迷ったらやる』の精神でリハビリを続けています。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「突然の発症から転院へ」および僕が復職を目指した理由」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 脳卒中の経過は、①急性期(発症直後~2か月後の治療)、②回復期(3~6か月後のリハビリ)、③生活期(6カ月以降の日常生活)

◆ リハビリでAPU学長への復帰を目指す

◆ コロナ禍で入国できない留学生を支援したい

◆ APU「第二の開学」を軌道に

 

 

この本の中盤では、「リハビリ開始と折れない心」「言葉を一から取り戻す」および入院生活とリハビリの自主トレ」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ リハビリの専門職:①理学療法士(立つ、歩くなど)、②作業療法士(日常生活)、③言語聴覚士(言語、声、発音など)

◆ 存在を忘れてしまう「右手」

◆ 失語症検査の重さでも楽観的に

◆ 脳は機能障害を受けても機能再編する

 

◆ 複合的な言語障害

◆「全体構造法」による復職を目指した訓練

◆ 体を動かすながら声を出す

◆ リハビリのプロフェッショナルに全て任せる

 

 

本書の後半では、「リハビリ入院の折り返し」「自宅への帰還からAPU学長復職まで」およびチャレンジは終わらない」について、著者の思いを紹介・説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ リハビリの「トレードオフ」

◆ 日常生活動作を4カ月で再獲得

◆ 伸びが止まらない「書く力」、伸びない「話す力」

◆ 自宅でリハビリ継続

 

◆「しゃべる」リハビリに集中

◆ 母音を自然に発する練習

◆ 舌と口輪筋の筋トレ

◆ 新型コロナ禍前と後で世界は大きく変わる

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「あらゆる人が生きやすい社会づくりを」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、運命を受け入れ、前向きに生きる「復活の底力」を学び、人生を楽しみながら生きてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2839日目】