「私たちは悩みがあることに悩んでいるのではなく、悩みの解決方法が分からないから悩んでいる」「正解がない世界で悩みを解決しなければならない」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1975年神奈川県生まれ、日本大学大学院総合基礎科学研究科修了、理学修士で、ビジネス数学教育家、BMコンサルティング株式会社代表取締役、一般社団法人日本ビジネス数学協会代表理事の深沢真太郎さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
深沢真太郎『あらゆる悩みを自分で解決! 因数分解思考』(あさ出版)
この本は、悩みを因数分解するという行為を、知識としてではなく、身体で覚えるために書かれた書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.プロローグ 自分の悩みを他人に考えさせてはいけない
2.「悩みを解決できない」という悩みを解決する対話
3.因数分解思考とは何か
4.あなたの悩みを数式で表現できる
5.あなたの悩みは数値化できる
6.「因数分解」した人だけが手にするもの
7.おわりに~レイレイと深沢真太郎の対談
8.レイレイからの練習問題
この本の冒頭で著者は、「悩みを因数分解するという行為は、あなたの人生の豊かさや幸福に直結するのです。」と述べています。
本書の前半では、「自分の悩みを他人に考えさせてはいけない」および「悩みを解決できないという悩みを解決する対話」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 悩みとは「理想と現実のギャップ」である
◆ 悩みを解決するステップは、①悩みを定義する、②悩みのメカニズムを明らかにする、③「仮の正解」を決める、④具体的にすることを決める、⑤やる
◆ 因数分解思考とは、①構成する要素を明らかにする、②要素を「+ー×÷」で関連づける
◆ 因数分解思考は、③要素を→で関連づけることで完成
◆分ける機能(分解+と分類ー)
◆ 比べる機能(大小ーと割合÷)
◆ 因果関係(→で原因と結果を明らかに)
◆ 因数分解思考のメリットは、そのままでは答えが出せないことに簡単に解決法が出せること
この本の中盤では、「因数分解思考とは何か」および「あなたの悩みを数式で表現できる」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆「知識を頭で覚える」のではなく、「行為を身体で覚える」
◆ 因数分解思考はプロセスが大事で、ぼんやりしたものははっきり言語化すること
◆「ということは、いったい何が言えるんだろう」を癖にする
◆ 問題解決能力とデータリテラシーは相互作用して一緒に上がっていく
◆ 悩みを数値化するメリットは、、①解決の定義ができる、②解決策がはっきりする、③間違った努力をしなくて済む
◆ 因数分解は目的やゴールではなく、あくまで手段
◆ 数値は道具にすぎない、ただの「数遊び」で終わってはならない
◆ 重要度や優先順位も数値化する
本書の後半では、「あなたの悩みは数値化できる」および「因数分解した人だけが手にするもの」について、著者の見解を紹介・説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 理想と現状を分けて考え、悩みをハッキリ定義する
◆ 悩みの要素を細かく書き出す
◆ 四則演算を使って悩みを数式化する、現実と理想の数値を算出・比較
◆ 各要素を数値化する、各要素の重要度を考える
◆ 要素が原因と結果の関係にある場合は、矢印(→)で繋ぐ
続いて巻末には、因数分解思考を鍛えるための練習問題が6題(初級編・中級編・上級編各2題)が掲載されています。実際に自分で説いてみてから解答例と照らし合わせるのがオススメです。
この本の締めくくりとして著者は、本書は、「因数分解するとどんないいことがあるのか、因数分解とは具体的に何をすることなのか、を分かりやすく説明する」という難しいことにチャレンジし、多くの方に因数分解思考を使って、悩みを解決してもらうことを願って誕生した、と述べています。
あなたも本書を読んで、「因数分解思考」を学び、あらゆる悩みを自分で解決するスキルを身につけ、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2766日目】