「『考え方のコツ』は、自分が何かに成功するための原理原則ともいえるでしょう。働き方のベースになる『考え方のコツ』さえしっかり持っていれば、日々起きることに合わせてベストな対応を柔軟に変えていけるのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1965年東京生まれ、『暮らしの手帖』編集長、「COW BOOKS」代表で文筆家の松浦弥太郎さんが書いた、こちらの書籍です。
松浦弥太郎『考え方のコツ』(朝日文庫)
この本は、著者の松浦さんが40代の時に、新たに学んだり、発見した働き方、今こそと思う仕事に対する新しい心持ち、そういった、仕事において自分を高めるために書き出しておいたメモをまとめた書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.はじめに 歯車のひとつになるために
2.思考術-なんでも知っている人ではなく、なんでも考える人になる
3.想像術-面ではなく、たくさんの点をイメージする
4.コミュニケーション術-群れの中で群れにのみ込まれない泳ぎ方とは
5.時間管理術-時間に好かれ、時間を味方につける
6.グローバル術-メンバーではなくプレイヤーとして働く力
この本の冒頭で著者は、「仕事とは、たくさんこなしたり、スピードアップさせたり、追いかけたりするものではなく、日々、質を高く、楽しく、無理をせず続けられる自分なりのフォームをつくる。そして、世間一般的な、こうであるべきという理想を追うのではなく、自分が自分らしく仕事をするための働き方を、それぞれが工夫し、発見し、環境においての調和を図りながら、磨いていることが大切」と述べています。
そして、「常に前向きで未来志向であることはとても大切で、社会の発展のために寄与することが仕事の最大の目的である」と著者は言います。
本書の前半では、思考術や想像術において、以下のポイントを紹介しています。
◆ 1日2回、思考の時間をスケジュールに組み込む
◆「なぜ、なに、なんだろう」と、あきらめずに何日かかっても考え続ける
◆ 思考を「書くこと」で視覚化する
◆ 新しいアイデアがどうなるか、その答えは常に「知らないこと」の中にある
◆ 面ではなく、たくさんの点を想像する
◆ 真逆の説明をいくつか想像すれば、本質が見えてくる
◆ 人を幸せにすれば、その仕事には必ず利益が生まれる
◆ 状況だけでなく、変化を観察し、想像力を育てる
この本の中盤では、コミュニケーション術と時間管理術について、次のポイントを挙げています。
◆ どんな人にも、いつも礼儀正しく、同じ態度で接する
◆ 感情的に反論したり斬りつけたりしない
◆ 成功と継続の秘訣は「8勝7敗を目指す」ことにある
◆ 人脈のあるなしは「社会にどれだけ信用されているか」で決まる
◆ 時間には、お金と同様に「消費」「投資」「浪費」の三種類がある
◆ やるべきこと、やりたいこと、ほしいものは、すべてリスト化する
◆ いい仕事をするには、リラックスと集中をうまく配分する
◆ 毎日変わらない当たり前の仕事を継続することが、仕事の質を高める一番の近道
この本の最後で著者は、グローバル術について、以下の通り、コツを披露しています。
◆ 仕事において、どんな立場にいても常に経営者意識を持つ
◆ 学ぶためには、お金を惜しみなく使う
◆ スポーツ選手的なプロ意識を持つ
◆ グローバル化が進む今こそ、「日本人としても美徳」が世界に立ち向かえる強みである
あなたも本書を読んで、「考え方のコツ」を学び、社会の発展に寄与する仕事を目指してみませんか。
2020年6月19日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第130回】『暮らしの手帖』元編集長が語る「考え方のコツ」にて紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!