「社員一人ひとりの生産性がアップすれば、今、現在の社員数、場合によってはもっと少ない人数でも会社は体力を保つことができ、さらに儲けを増やすことも可能なのです。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1961年静岡県生まれ、静岡大学人文学部卒で、社会保険労務士法人ローム代表社員の牧野剛さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
牧野剛『社員は1分で変わる!-儲かる会社をつくる「できました」の魔法』(自由国民社)
この本は、著者が社会保険労務士として多くの中小企業に提供し、効果を上げてきた「1分でできる『できました』教育」という魔法のような方法を紹介し、確実に儲けが出るノウハウを説明している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.「できました」教育が会社を救う
2.社員がぐんぐん育つ「できました」の魔法
3.1分でできる「できました」教育
4.お客様が「ありがとう」と言う会社は絶対に儲かる
5.「わかりません」社員も粗利を上げる
6.さらなる成長の秘訣はこの「質問」
7.儲かる会社は、まず社員を大事に
この本の冒頭で著者は、人手不足が深刻化する「中小企業の冬の時代」に生き残りをかける中小企業の社長がやるべきことは、「社員全員を『粗利脳』を持った『儲けの即戦力』に変えることだ」と述べています。
そのための「魔法のような方法」が、シンプルな「できました教育」の実践だ、ということです。
まず社員が働きたい!と思える会社として、次の3点を挙げています。
◆「労働条件」が良い
◆「人間関係」が良く、居心地が良い
◆「働きがい」が実感できる
上記の3つを実現するには、高くても買っていただける状況を作り、良いお客様と長くお付き合いするために、粗利を高く設定することだ、と著者はいいます。
多くの中小企業が陥ってしまう「薄利多売」ではなく、「厚利少売」という売り方です。そのためのポイントは次の2点。
◆ お客様と良い関係を築き上げておくこと
◆ 社員の提案力を向上させておくこと
そのためには「素直な人」を採用すべきだ、と著者は提唱しています。
次に、「できました」教育が育つと、以下の8点で「社長業」がラクになると本書では説明しています。
1.報告を聞くのが「ラク」になる
2.部下のミスが減るので社員教育が「ラク」になる
3.部下の成長が早まるので「ラク」になる
4.部下の主体性が育つので「ラク」になる
5.営業力を育てるのが「ラク」になる
6.褒めることが「ラク」になる
7.社風改善が「ラク」になる
8.人員確保が「ラク」になる
続いて、「できました」教育の目的である「独り立ちサイクル」について、次の4STEPを解説しています。
1.初心者
2.チャレンジャー
3.プレ達人
4.達人
それぞれのステップの特徴や、最適な指導方法の詳細については、この本を手に取ってお読みください。
本書の中盤では、「できました教育」の具体的な方法、トレーニングを以下の通り、説明しています。
1.上司が作業の指示を行う
2.部下は作業を終えたら「できました」と報告する
3.部下は報告したら「沈黙」して上司の回答を待つ
4.上司は「ありがとう」と受け、作業内容をチェックする
さらに、お客様と社員の間で「ありがとう」が飛び交う会社は必ず儲かる、と著者は述べて、儲けを生み出す「5つのフレーズ」を次の通り、紹介しています。
◆「助かります」
◆「嬉しいです」
◆「さすがです」
◆「すごいです」
◆「ありがとう」
この本の後半では、「1分でできるトレーニング」や新人教育に便利な「4クエスチョン」、さらに儲かる会社は「社員を大事にする」ことなどが開設されています。
あなたも本書を読んで、儲かる会社の「できました」教育の魔法を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!