大学入試改革が2020年度から始まることが決まり、今首都圏の私立中学受験市場が再び活況を呈している、と述べている本があります。
本日紹介するのは、大手塾に13年間勤務したのち、2007年に中学受験専門塾スタジオキャンパスを設立し、代表として多くの名門校に数百名の合格者を輩出してきた矢野耕平さんが書いた、こちらの書籍です。
矢野耕平『旧名門校 VS. 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 』(SB新書)
この本は、「旧名門校」「新名門校」の二軸に基づいて、いまの主に私立中高一貫校と国公立中高一貫校をその特色別に分類するとともに、学校関係者や在校生、卒業生の「生の声」をふんだんに盛り込み、各校のリアルな姿を伝えている書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.いま、中学受験が熱い
2.男女御三家 VS. 超進学校
3.旧・一流進学校 VS. 新・一流進学校
4.旧・大学付属校 VS. 新・大学付属校
5.ブランド校 VS. ニューウェーブ校
6.国立大付属校 VS. 都立中高一貫校
7.地方の旧名門校と新名門校の真実
この本の冒頭で著者は、中学受験が2007年以来、10年ぶりに熱いのは、以下の要因が重なったため、と指摘しています。
◆ 2020年度からの大学入試改革への不安
◆ 定員の厳格化による私立大学の難化
◆ 都心の子供の数の増加
◆ いまの保護者層が「中学受験加熱世代」
◆ 祖父母も孫の中学受験に理解を示す
◆ 男女御三家(旧名門校)に対抗する新名門校の成長
上記にある旧名門校たる「男女御三家」と新名門校は、以下の通りです。
◆ 男子御三家: 麻布、開成、武蔵
◆ 女子御三家: 桜蔭、女子学院、雙葉
◆ 新名門校: 豊島岡女子、渋谷共育学園幕張、渋谷共育学園渋谷、聖光学院
それぞれの中高一貫校の特徴や詳細について興味ある方は、ぜひ本書を手に取ってお読みください。
その他に、この本では一流進学校の新旧比較、大学付属校の新旧比較、ブランド校とニューウェーブ校比較、および国立大付属校と都立中間一貫校の比較が具体的に解説されていて、中学受験を考えている家庭にはとても参考になります。
また最後に、地方の旧名門校と新名門校についても情報が整理されているので、興味ある方はお読みください。
我が子ふたりが中学受験で奮戦していた頃を懐かしく思い出しながら読みました。この本は、数ある「中学受験」本の中では出色の出来栄えで、最も中学受験の本質、各進学校の特徴を捉えている本だと思い、心から推薦します。
あなたも本書を読んで、30年前とは大きく変わった、いまの中学受験の状況を学んでみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊ビジネス書速読法「7つのポイント」』 (定価 9,990円)を、こちらのサイトにて販売しています。
https://tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000049956
2018年11月11日に発刊された大杉潤のメルマガ『ビジネス書10000冊から』(無料)への登録は、以下のリンクをクリックしてください!
https://tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000049956
では、今日もハッピーな1日を!