永田広美さんは、アメリカ本土やハワイに住んで、ハワイの魅力に取り付かれたひとり。
本書は、永田さんの体験を踏まえ、人生を楽園にするための「ハワイ式風水」について紹介したものだ。ハワイは島全体がパワースポットやスピリチュアルスポットと言われる場所だが、「アロハ」 の精神は風水にも通じるものがある。
本書で紹介する「ハワイ式風水」は、中国で発祥した通常の風水とはだいぶ趣を異にする。方位や日時などにあまり拘りはなく、臨機応変にバランスを考えて対処できるのが特徴で心地よい。
それでは、本書で提唱されている「ハワイ式風水」の考え方で、我々の生活に参考になるものを以下に紹介しよう。
１．幸せ癖をつける３法則は、①不用品を片づける、②心から好きな物と暮らす、③身の回りのグッズに気を使う
２．自宅の４大パワースポットは、①玄関、②寝室、③台所、④トイレ
３．「アロハ」 は出会いにも別れにも使う。人生も別れが無ければ新たな出会いもない
４．「望む言葉」 を口にすれば、望むものが向こうからやってくる
５．魂に優しくない言葉を発してしまうのは、事実に 「よけいな感情」 をくっつけてしまうからだ
６．感情に振り回されんないコツは、事実だけに注目する習慣をつけることだ
７．楽しくするのは自分の責任だと理解すること、他人のせいではない
８．相手をコントロールしようとするからイライラする、自分のために自分が変わればいい
９．手に入れた時に自分が感じる 「幸せ」 は何かにフォーカスすること
１０．運とは使えば使うほど増える筋肉のようなものだ
１１．願ったことを必ずかなえてくれる 「宇宙商会」 というシステムがある
１２．人生にはいろんなことがやってくる、にぎやかなものだ
１３．想定外のことが起きたとき、いかに早く笑いに変えられるか、いかに早く楽園を取り戻すか
１４．世の中にはすべて陰と陽、表と裏がある、大切なのはバランスだ
１５．自分のネガティブを否定するのではなく、認めてしまえばいい、ありのままの自分でいい
アロハの精神をベースとする「ハワイ式風水」の考え方は、小林正観氏の「ありのままを受け入れる、世の中はすべて必然」という人生観と共通するものがある。ジョン・キム氏のいう「幸せの基準はすべて自分の内にある」ということだ。
本書を、人生を切り拓いていきたい全ての人々に心から推薦したい。
