「世の中に無数の企業がある中で、米国マウンテンビューに本社を置くグーグルほど風代わりな企業はないでしょう。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ITジャーナリストの牧野武文さんが書いた、こちらの書籍です。
牧野武文『Googleの哲学 世界一先進的な企業がやっている40のこと』(だいわ文庫)
この本は、「世界中の情報を整理し、世界の人々がアクセスできて使えるようにすること」というミッションを掲げ、そのミッションに向けて突き進み、前例にとらわれず新しい手法でビジネスを展開していくグーグルに学ぶべきことを解説し、伝えてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.世界を変える働き方
2.他を圧倒する「グーグル式思考法」
3.「新しい価値」を生むイノベーション術
4.グーグルはこうして世界に君臨し続けている
5.グーグルがつくりだす「未来」
この本の冒頭で著者は、グーグルの明快なミッションが生む2つのメリットを次のように説明しています。
◆ 決断が迅速になること
◆ 決断を全員で共有できること
例えば、「グーグルマップ」というサービスは、ネットで地図を見ることができ、乗り換え検索やルート検索もできる便利なサービスですが、開発に莫大な費用がかかり、各国の地図製作会社に使用料を支払わねばなりません。
それでも、このサービスを開発するかしないかの決断は一瞬だった、と言われています。
それはグーグルのミッションである「世界中の情報を整理する」「世界中の人々がその情報にアクセスできるようにする」の両方に合致するものだったからです。
次に、グーグルが自動運転車の「グーグルドライバーレスカー」のプロジェクトを進めているのも、人間が毎日運転するという仕事に何時間もの時間を奪われていることを問題にしているためです。
車を運転している最中は、ネットにアクセスすることができませんが、もし自動運転になれば、おそらく移動中にネットにアクセスする時間が増え、グーグル検索と広告クリックの機会が飛躍的に増えることになるでしょう。
したがって、グーグルは極めて低価格で自動運転車を提供する可能性があるし、自動車メーカーが計画する高級車への採用ではなく、一般の人々が使う車を自動運転にするでしょう。
さらに、グーグルのビジネス展開の特徴が様々、紹介されていますが、主なものを以下に紹介します。
◆ 世界中のデータセンターの徹底したコストダウン(電気代)
◆ 世界中のすべての書籍の内容をインターネットから検索して閲覧できるようにするプロジェクト
◆ 機械がめくってくれる専用スキャナー開発や大学図書館への提案
◆ インフルエンザの流行地域を予測するプロジェクト
◆ 異常なほど充実している福利厚生
◆ 渋滞情報は「集合知」をタダで利用
◆ トラフィック(インターネットの中での利用者の流れ)を買うという戦略
◆ ニーズではなく、隠れた「ウォンツ」を見つける
◆ 広告を欠点ではなく魅力に変える
◆ 「食べ物から150フィート(約45メートル)ルールでイノベーションを生む
◆ つねに完成度を高める努力をし続け、ユーザーに聞く
◆ 買える発明(特許)は買う
◆ あらゆる情報はだれでも自由に見られるべきという「情報の自由」
◆ 「モノ」をクラウド化して、社会全体でシェアようという考え方
◆ 自分がほしいと思うサービスをつくる
あなたも本書を読んで、Googleの哲学から大きな示唆を得てみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を