田舎のスナックで働き、いつも仕事と恋に忙しい、破天荒な人生を送った母親をモチーフに、ビジネス書作家が初めて書いた小説があります。
本日紹介するのは、営業コンサルタントで作家の和田裕美さんが書いた、こちらの書籍です。
和田裕美『ママの人生』(ポプラ社)
この本は、外資系教育会社のフルコミッション営業で、世界142カ国中2位の営業成績を上げた著者の原点となる、実の母親の生き方をモデルにした小説です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.わたし、小学生
2.わたし、思春期
3.わたし、大学生
4.わたし、社会人
この本は、娘の目から見た母親の仕事ぶりや生き方を描写した書です。著者が小学生低学年の頃から物語は始まり、2年生の時に、母は喫茶&スナックの仕事を始めて、他人からも「ママ」と呼ばれるようになった、と記されています。
その後、必死で働く母の姿や、父親とはうまくいかず、年下の彼ができたりする様子が書かれています。
著者は思春期に入り、自身の変化や様々な環境変化の様子が、以下のように綴られています。
◆ ママ、激しい恋に落ちる
◆ ママ、昼帰りとなる
◆ おっさん、パパに昇格する
◆ ママ、出ていく
続いて、著者が20歳、母親が46歳の頃に、スナックを再再した母親から頼まれて、アルバイトで店を手伝った経験が描かれています。
お金の授業や水商売の考え方、恋とは何かなど、母親が直接、娘に語りかける言葉はリアリティがあります。
そして、著者のはじめての男性との付き合いやハワイ旅行、浮気や別れなど、激動の人生の始まりが書かれています。
社会人になってからの著者は、次のようなことを母から教えられたそうです。
◆ お経
◆ 甘えの構造
さらに、母の病気と死。小説の最後に、「ママの日記」が出てきます。恋に突っ走った母の思いが綴られた日記を読んで、著者は「その人の長所は、その人の欠点のおかげでさらに際立っているのかも知れない。」と述べています。
ママのどうしようもないだらしなさは、ママの華やかな自由さと表裏一体なのだ、ということです。
あなたもこの小説を読んで、著者の原点となった、自由な生き方や人生について、考えてみませんか。
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