ハワイには癒しのパワースポットが数多くあることが本書を読めばよくわかる。「なぜ、ハワイに行くと元気になるのだろう?」 私はずっとそう思ってきましたが、この本を読んでよくわかった。
レイア高橋さんは、ハワイの伝承医療「ロモロミ」のカフ(守護者・継承者)で、スピリチュアル・コーディネーター。世界中のスピリチアル・ヒーリング・メソッドに精通し、主催する聖地ツアーはハワイの大自然エナジーが感じられて好評だ。
ハワイのロコ(現地居住者)は、ハワイにある「マナ」を生きる糧としている。「マナ」とは、宇宙に存在するものすべてに宿っている生命エナジーで、超自然的なパワー、神聖な波動のこと。インドの「プラーナ」や日本の 「気」に近い概念だ。ハワイアンが生きる糧「マナ」を受取る場所は、力強いマナが溢れる大自然である。
本書では、その大自然を写真入りで紹介してくれる。また、ハワイに伝統的に伝わる考え方や王族の歴史、昔からの聖地など、次々に展開される解説は圧巻だ。例えば、ハワイには「ホオポノポノ」という考え方が昔からある。
人間の意識には、①潜在意識、②顕在意識、③超意識の3つがあって、この3つの意識のバランスがうまく取れているとき、心身はともに健康、幸せで安定した状態で、自己実現や物事の成功につながると考えられてきた。
超意識というのは、宇宙の源につながることによって受け取ることができる、いわゆる霊感とか直観、先祖からのメッセージなど。意識の中で膨大な位置を占めるのは、実は潜在意識で、まずはこの潜在意識を癒すことが何より大切なのだ。
潜在意識が健全な状態になると、マウマクア(霊感・直観)からメッセージをインスピレーションの形で受け取れるようになるという。
古代ハワイアンは大自然に感謝し、尊敬の意を表し、心の安定を求めて浄化の儀式を行っていた。つまり、心の中にあるネガティブな感情を浄化し、大自然からの導きを受けて正しい方向に進むことができるようになるわけだ。
このような具合で、心に響くメッセージが満載、さまざまな気付きを得られるのが本書の特徴だ。人生を見直し、大きな岐路に立っていると思った時に読むべき本として、ぜひ推薦したい「珠玉の書物」だ。