シンプルな図を描くことで問題点を明確にし、改善方法を考える「図解改善」で、「何が言いたいのかわからない」「もっとわかりやすく話して」と言われる悩みが解決できる、と説明している本があります。
本日紹介するのは、製造現場で「図解と改善」を学び、日産自動車で原材料のグローバル購買戦略を実行し、図解改善士として、勉強会を開催して、図解を使った問題解決方法を伝えている多部田憲彦さんが書いた、こちらの書籍です。
多部田憲彦『誰でもデキる人に見える図解de仕事術』(明日香出版社)
この本は、頭の中だけで考えているだけでは見えなかったことが、一枚の図表を描くだけで、明確に整理できることを実感した著者が、図解の素晴らしさを具体的に説明してくれる書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.図解 de 認められる
2.図解が苦手な人の10 no 五戒
3.〇△+⇒ で考えるたった4つ no 図解思考
4.紙とペンだけあれば図解 de 問題解決できる
5.転職に使える図解 de 自己分析
6.商談に使える図解 de コミュニケーション
7.思考を見える化する図解 atama 習慣
この本の冒頭で著者は、手描きで図を1分以内で描きあげれば、文字を書くより早く相手に通じたり、会議で主導権を握ったり、誤解なく話し合ったりできると述べています。
次に、図解の実践編として著者は、図解について以下の6つのポイントを挙げています。
1.広い視野を持ち、常に全体像を意識しながら図解する
2.△図で考えを深めたり、問題を体系的に考えたりする
3.〇図でキーワードに共通事項がないか確認する
4.+図でキーワードの反対語を考え全体像を示す
5.⇒図でキーワードを紹介する順番を考える
6.描き直しが発生しないよう1回で大きな図を描く
さらに本書では、図解改善で、問題解決を次の7つのステップで進めていくと解説しています。
1.問題をピックアップする
2.問題を整理する
3.問題をまとめてキーワードを見つける
4.キーワードを図解で掘り下げる
5.大きな目で見て解決ポイントを見つける
6.解決の順番を考える
7.関係者に伝える
この本の最後で著者は、「図解は頭を整理し、問題解決法を見つける最高のツール」と述べて、大事なのは「とにかくメモを取ること」だと説明しています。
そして、「図解に慣れたいなら、メモに慣れよう」と呼びかけています。図解は頭で覚える「学問」ではなくて、繰り返し使って、身体で習得する「道具」なのです。
図解によって、いかにコミュニケーションが良くなるかが分かる本で、ぜひお薦めしたい一冊です。
あなたも本書を読んで、図解に慣れて問題解決をスムースに行っていきませんか。
2020年6月21日付のYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第132回】コミュニケーションが劇的に改善する「図解 de 仕事術」にて紹介しています。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を