「働き方改革の実行に、健全な職場づくりは不可欠!」と提唱している本があります。
本日紹介したいのは、日本メディメンタル研究所所長で医学博士、産業保健コンサルタントの清水隆司さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
清水隆司『人事担当者・管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントの教科書』(総合法令出版)
この本は、職場復帰率90%を実現する産業医・清水先生が教える、正しいメンタルヘルス・マネジメントの書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.メンタルヘルス・マネジメントの基本
2.職場のメンタルヘルス不調を未然に防ぐ
3.もし、メンタルヘルス不調になってしまったら ①休職
4.もし、メンタルヘルス不調になってしまったら ②復職
5.メンタルヘルス・マネジメントで会社を元気にする
この本の冒頭で著者は、メンタルヘルス不調の原因には、以下の複数の要因が絡んでいる、と説明しています。
◆ 生物学的要因(脳の機能の問題)
◆ 心理学的要因(認知・性格の問題)
◆ 社会的要因(環境の問題)
また著者の経験では、メンタルヘルス不調になりやすい人には、無口で心配性で几帳面、または自分の疲労感を我慢したり感じにくかったりする傾向が高いようだ、と述べています。
そして、メンタルヘルス不調を未然に防ぐための習慣として、次のような活動を挙げています。
◆ 仕事とプライベートを区切る
◆ 職場外の友人(話し相手)を持つ
◆ 趣味(楽しみ)をつくる
◆ 座禅会、瞑想(マインドフルネス)、腹式呼吸、ヨーガなどに取り組む
◆ 朝起きたら、窓の近くに移動する
◆ 昼休みには15分ほど目を閉じて休む
◆ 夜9時以降にパソコン、スマホ、ゲームを扱わない
◆ 病気で1~2年休んでも生活に困らないよう貯金する
◆ 読み書きやそろばんをする(声を出して本を読む)
次に本書では、メンタルヘス・マネジメントの基本は、コミュニケーションによる信頼関係の構築だと説明していて、そのために職場で、部下の「小さな変化」を見逃さないことを提唱しています。
また、各社員に対し、普段から自分自身のストレス・マネジメントを勧めておくと無駄がない、と著者は言います。一例として、次の点を周知させましょうと述べています。
◆ 家庭とのコミュニケーションを大切にする
◆ 問題は早く解決・相談する
◆ バランスのいい生活を心がける
◆ 30回噛む、食事の栄養バランスを整える、風呂で湯船につかる、1日30分歩く
◆ 付箋や日記に書き出すことで、仕事と仕事の区切りをつける
◆ 健康診断を毎年受け、必要な治療や検査をする
その他にこの本では、以下のようなメンタルヘルスに関するポイントが紹介されています。
◆ 労働安全衛生法による「ストレスチェック制度」
◆ 安全衛生委員会
◆ 相談窓口
◆ 主治医と産業医の役割
さらにメンタルヘルス対策の基本として、次のような施策が紹介されています。
◆ 上司と部下のコミュニケーション
◆ 社員同士のコミュニケーション
◆ 社員の生活状況・健康状態・勤務状況の把握
◆ 仕事上のストレス軽減
◆ 仕事量と体調のバランス
◆ 業務の進捗状況の確認
◆ 衛生委員会などでの職場環境改善や健康管理に関する話し合い
◆ 定例ミーティング
◆ 人事評価面接
◆ リワーク・プログラム
この本の後半では、「うつ病」について言及されていて、「うつ病」は「脳神経系の疲労状態」ということです。
そして「うつ病」の治療には、「寝ること」と「休息すること」がいいそうです。
この本の最後では、「健康経営」について述べられていて、その進め方は以下の順になると説明されています。
1.企業理念
2.人的資本に対する投資
3.従業員の健康増進・従業員の活力向上
4.組織の活性化・生産性の向上
5.業績向上・企業価値向上
あなたも本書を読んで、メンタルヘルス・マネジメントを理解して、「健全な職場づくり」を実行してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を