「多くのスタートアップ企業が淘汰され消えていく中で、画期的なイノベーションを実現して大成功を収める会社の違いは何?」と問いかけ、Facebook、Google、Salesforce.com、Uber などが共通してやってきたことを解き明かして説明している本があります。
本日紹介するのは、シリコンバレーのコンサルタント会社「プレイ・ビガー」の4人、アル・ラマダン、デイブ・ピーターソン、クリストファー・ロックヘッド、ケビン・あらメイニーが書いた、こちらの新刊書籍です。
アル・ラマダンほか『カテゴリーキング Facebook、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社)
この本は、あらたなカテゴリーをつくり、発展させ、支配した企業を、「カテゴリーキング」と名付け、カテゴリーを長期にわたって支配する戦略を分析しているものです。
著者によれば、その戦略にしたがえば、誰もがカテゴリーキングになれるというわけではないが、その可能性は高まるだろう、ということです。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.創造の勝利
2.あらたな戦略としてのカテゴリー
3.カテゴリーデザインの教え
4.スタート: カテゴリーの見つけ方
5.戦略: ポイント・オブ・ビューの力
6.モビライゼーション: 困難を吹き飛ばせ
7.マーケティング: 海賊による侵略を歓迎する市場の形成
8.フライホール: カテゴリーから伝説のキングへ
9.企業: カテゴリーを創造し続ける方法
10.個人のプレイ・ビガー
この本の冒頭で著者は、「カテゴリーキング」というキーワードを解き明かすカギとして、次の3つを提示しています。
◆ 新しいカテゴリーを創る
◆ 新しく創り上げたカテゴリーでトップになる
◆ 新しく創造したカテゴリーでトップを維持する
とくに3つ目の「新しく創り上げたカテゴリーでトップを維持する」というのは、とても難しいことだ、と本書では述べています。
そのほかこの本では、カテゴリーという新しい戦略について、以下のような興味深い論点を提示し、具体的な事例を交えて解説しています。
◆ 企業デザイン、プロダクトデザイン、カテゴリーデザインの3つを同時にデザインする
◆ カテゴリーデザインは企業文化の一部で、挑発的なストーリーで、市場に「これだ」という感覚を呼び起こす
◆ カテゴリーの見つけ方は、ビジョンミッション、顧客、問題の表明、使用事例、プロダクトソリューション、エコシステム、ビジネスモデルを決めることである
◆ POV(ポイント・オブ・ビュー)は、ベターでなくディファレントを表現するもの、会社の個性ある物語だ
◆ モビライゼーション(行動開始)は、CEOと電撃作戦の総指揮者のふたりが主導する
◆ カテゴリーキングであり続けるには、カテゴリーデザインの繰り返しが必要
◆ カテゴリーを創造し続けるには、「イノベーションのジレンマ」を避けながら、時間をうまく活用し、ベターでなくディファレントに耳を傾ける
◆ 個人としても、人生のカテゴリーデザインを活用できる
あなたも本書を読んで、Airbnb、Google、Uber が世界のトップに立てた秘訣であるカテゴリーキングという戦略を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を