団塊の世代がリタイアし、東京オリンピック後の日本がどうなるかを描いた予測小説があります。
本日紹介するのは、ベストセラー『団塊の世代』の著者で、元通商産業省のキャリア官僚で、経済企画庁長官などを歴任した作家・経済評論家、内閣官房参与の堺屋太一さんが書いた、こちらの書籍です。
堺屋太一『団塊の後 三度目の日本』(毎日新聞出版)
この本は、元通商産業省のキャリア官僚で、大阪万博を主導し、「団塊の世代」という言葉を作った作家の堺屋太一さんによる3回目の未来予測小説です。
著者の堺屋さんによる歴史認識や未来予測の的確さには定評があり、またコンセプト・メイキングの才能も並外れたものがあると評判です。
堺屋太一さんが「団塊の世代」の社会的影響力を提唱することとなった未来予測小説は、こちらの2冊です。とくに1冊目は有名で、一世を風靡しました。
今回の第3作目は、約10年後の2026年以降の日本社会がどうなっているかを予測したストーリーになっていて、主に首相の経済政策、財政政策、そして民間の新産業動向の予測を柱にしています。
本書は以下の15部構成のストーリーになっています。
1.身の丈の国
2.三度目の日本
3.足掻く地方
4.「縮む日本」
5.「文化発する国!」
6.「天国」を創ってしまった日本
7.「何もなかった夏」ー2026年
8.「選挙区改正」と地方制度
9.ネクスト・プロジェクト
10.「歴史」の幕が開く!
11.新体制に乗り換え
12.「戦後日本は終わった!」
13.「万機公論に決すべし」
14.「三度目の日本」を目指してーテレビ大討論
15.ゆっくり、確かに、犠牲なく
主な登場人物は、小久保平治・経済産業省流通経済課長(51歳)およびその家族(妻・長男・父母)、井上香里・経済産業省流通経済課課長補佐、徳永好伸首相、杉下晋佐久・大阪都知事(大阪都構想が実現)、吉田松也・京都の私立大学教授(高齢者心理学)、岩崎弥多・九十九システム開発代表、坂本龍真・女性ベンチャー企業家など。
この本の冒頭で、新首相の徳永好伸の「身の丈国論」が紹介され、次の3つの改革を説明しています。
1.生涯安心政策の確立
2.流通無言化の徹底
3.先取型の政治改革(衆議院定数を増やして首都圏の一都三県に割り当てる)
さらに「明治の日本」、「戦後の日本」に次ぐ「三度目の日本」として、さまざまな改革を提唱しています。
私が感銘を受けて共感した政策としては、以下のようなものがあります。
◆ 二つ目の仕事を認める
◆ 職場に活力と緊張を
◆ 10万人の次世代日本人を作る
ストーリーの詳細について、ここでは敢えて記しませんので、興味ある方はぜひ、この本を手に取ってお読みください。
あなたも本書を読んで、日本の未来を予測し、今何をすべきかを考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を