書評ブログ

立花岳志 『ノマドワーカーという生き方』 (東洋経済新報社)

立花岳志氏は、月間160万PV突破の驚愕サイト「No Second Life」の管理人で、プロのブロガーとしてノマドワーカーという生き方を実践している。41歳の時にサラリーマンを退職して現在のライフスタイルを実現した。

 

 

本書は、2014年7月9日(水)に紹介した『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』(大和書房)の前作にあたる立花氏の紙出版では初の書籍だ。

 

 

ノマドという響きが、私は何とも好きだ。時間と場所に縛られて仕事をするサラリーマンにとっては、憧れのライフスタイルだ。私も将来、ハワイをベースにしてノマドワーカーとして食べていくライフスタイルを実現したい。

 

 

本書で立花氏は、翻訳会社のサラリーマンを辞めて独立するまでの経緯と、フリーになってからのプロブロガーとしての生活を具体的に紹介している。とくに、何故、ブログを生活の柱にしたのかという記述は興味深い。

 

 

ブログを書こうとする意欲的な人々は多いが、多くの人は書き続けることができなくなり、休眠ブログになったり、止めてしまう人が多い。立花氏はブログを続けて行く条件として、次の3点を挙げている。

 

1.ブログのミッションを決める

2.ブログの優先順位を決める

3.やめることを決める

 

 

立花氏の場合は、「ブログを人生を劇的に変えるためのツールにする」ということをミッションとして最初に決めていた。そして、「凄く人気のあるブログにしよう」 とも決めていたそうだ。

 

 

やはり、ブログを始める時点で、「ブログを通じてどうなりたいのか」 ということえをハッキリとイメージすることが大切だ。また、人気ブログにするには、以下の3点が重要。

 

 

1.自分はどんなことを発信したいのか

2.自分はどんな人達にその記事を読んでもらいたいのか

3.情報発信をした結果、自分はどう変化したいのか

 

 

以上のことを、意識してブログに取り組むことが成功する秘訣ということだ。

 

 

ブログの優先順位ということで言えば、立花氏は「最高」の順位、すなわちサラリーマンとしての本業の仕事と同じ順位ということだった。したがって、1日24時間という限られた時間の中で代わりに何かを止めなければならずテレビを一切やめた。

 

 

新しい習慣を生活に追加する時には、必ずセットで「やめること」を決めることが大切だ。立花氏は毎日3回のブログ更新を追加することとセットでテレビを見ることをやめた。

 

 

もうひとつ、立花氏のブログについて私が印象的だったのは「総合ブログ」を目指してきた、ということだ。普通は各分野や、ターゲットとする読書層をできる限り絞り込むべきだと教えられるが、立花氏は総合的な形を志向した。

 

 

著者によれば、著書が大好きだった村上春樹が「総合小説」を目指していく、という姿勢に共感したことがきっかけだったという。私も「総合ブログ」という方向性は、パーソナル・ブランディング、すなわち自分という人間をそのまま表現して情報発信していく、という意味で賛成だ。

 

 

将来、独立してペンで食べて行きたいという起業家志望の方にはぴったりの書として、本書を心から推薦したい。

 

 

 

 

2020年3月2日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第21回】私がブログを継続する原点になった本、にて紹介しました。

 

 

 

 

 

毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!