サラリーマンが定年退職の後、人生に残された膨大な時間をどのように生きていくか、挑戦を重ねる全国各地の団塊世代への取材を行って描いた本があります。
本日紹介するのは、早稲田大学政治経済学部を卒業、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家として独立した後、「定年後の会社員の生き方」をテーマに取材を重ねて多くの著書がある加藤仁さんが書いた、こちらの書籍です。
加藤仁『定年後の8万時間に挑む』(文春新書)
この本は、定年退職後に、40年間(20歳~60歳)の総労働時間に匹敵する8万時間という自由な時間が財産として転がりこんでくる、と指摘しています。
確かに定年退職後は、睡眠、食事、入浴などを除く1日11時間以上が、すべて自由な時間として、いかようにも使うことができるようになります。平均寿命の80歳まで生きるとすると、20年間でざっと8万時間になるというわけです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「8万時間」という財産
2.「自立型ライフスタイル」の模索
3.高収入と別れる日
4.職域から地域へ、居場所の構築
5.生涯現役!仕事に生きる
この本の冒頭で著者は、「団塊世代はこじんまりとした老後を送っている」と指摘しています。これまで著者が取材してきた定年退職者は、戦争を経験してきた世代が殆どで、「人生にはリスクがつきまとうのが当然」という思いがあった、と言います。
一方で、団塊世代は体験した戦争は皆無で、先輩世代に比べると人生のリスクに慣らされていない。そのため戦前生まれに比べると、いささか大胆さに欠ける定年後を送る、ということです。
また、団塊世代は、在職中に社員教育の恩恵に浴し、ビジネススキルを身につけています。好況期にサラリーマンとして鍛えられ、各種資格や専門分野に磨きをかけているそうです。
本書では、定年後に、人生の残された時間をどのように過ごしているかを、数多くの団塊世代に取材して、その事例を紹介しています。
それぞれのライフスタイルは、どれも興味深く、自分に合った生き方をしている定年退職者が、この本を読めば見つかるでしょう。
具体的な事例の詳細については、ここでは述べませんので、興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
きっと、自分に重ね合わせて、こういう生き方ならできる、こういう生き方がしたい、と感じるモデルになる定年退職者を見つけることができるでしょう。
あなたも本書を読んで、定年後の8万時間に挑む準備をしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を